昔から言われている「景気と巨乳」の密接な関連性。実際、それは本当なのか? 好景気の時代とその時期にブレイクしたグラドルを厳密に照合&検証してみた!

90年代の巨乳グラドル・ブーム以降、なぜか再三にわたって言われるのが“巨乳”と“景気”の関係。要は「景気がよくなれば巨乳が流行る」(その逆も?)という論旨だが、ネタとしては非常に興味深いものの、実際問題、それは正しいのか。
過去、いくつもそれらの言説や記事を目にしてきたが、その論旨についてあらためて考察してみるという試みは目にしたことがないので、今回、調べてみた。

「景気と巨乳」は本当に繋がっているのか?

調査の方法は、いたってシンプル。過去、名称のついた好景気の時期にどんなグラドルが活躍していたかを照合、その実情を確かめるというもの。

過去の一部の記事を見ていて気づかされるのは、経済事情には長けていてもグラドル事情には詳しくない筆者が書いているケースがいくつかあることで、デビュー年とブレイクした年にタイムラグがあるグラドルを景気の時期にあわせて都合のいいように解釈しているものも。

本稿では当然のことながら、その辺は厳密に精査したうえでまとめる次第。まずは、好況の時期からおさらい――。

90年代以降、我が国の好景気は5回あると言われています。
86年11月から91年春まで続いたと言われるバブル景気。
93年10月から97年5月まで続いたカンフル景気。
99年1月から2000年暮れまで続いたITバブル、2002年序盤から2008年序盤まで続いた、いわゆる“実感なき好景気”、2012年12月から現在に至るアベノミクス景気。
アベノミクス景気に関しては“実感なき好景気”以上にその実感に乏しいとも評されますが、内閣府発表の数字上そうなので、入れておきます

それでは、それらの時期とグラドル・シーンを重ね合わせてみると? 芸能ライターの織田祐二氏が語る。

バブル景気(86年11月頃~91年春)

86年から87年は堀江しのぶがブレイクした年。
武田久美子の貝殻ビキニが話題になったのが89年で、かとうれいこ、細川ふみえがブレイクしたのが1990年から。

こう見ると合致していますが、経済的に91年春から下降気味になっているのが、ちょっと違和感。巨乳史的に見ると、彼女らの勢いはその後もキープされたわけで。

92年1月に人気グラビア誌だった『GORO』が17年強の歴史に幕を閉じていて、そこはしっかりリンクしていますが、93年末には人気アイドル誌『Momoco』も休刊しており、巨乳云々というよりアイドル自体のパワーが一時的に下落した結果と言えます

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カンフル景気(93年10月頃~97年5月頃)

その『Momoco』休刊の時期は、実は景気再回復期にあったと知ると、いろいろ考えさせられますが……。
まあ、この時期は巨乳どころかアイドル自体が冬の時代だったのは間違いない。
一方で雛形あきこのブレイクやヘアヌード・ブームというのがあったわけですが、好景気との整合性で言うと、かなり関連が弱いでしょう。

好景気後半の96年ぐらいからは、青木裕子、黒田美礼、山田まりや、嘉門洋子らのブレイク、伝説のグラドル番組『BiKiNi』の放送開始(編集部註.1996年10月スタート)で合致していますが、97年5月をピークに経済が下降線をたどることになるのは解せず(笑)。

この時点では、巨乳が流行り始めると経済は下降気味になるという妙な流れが見受けられます

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ITバブル(99年1月頃~2000年暮れ)

99年といえば、優香の絶頂期。
2000年は釈由美子眞鍋かをり川村亜紀の全盛期でこの点では合致しています。
ただ、2001年春に驚異的大ブレイクを果たす井川遥小池栄子を前に経済が下降線をたどるのは解せず(笑)。

むろん、一気に下落したわけではなく、当時を振り返るとゆるやかに下降していったようにも記憶していますが、乙葉のブレイクも含め、グラドル史的に2001年はかなり重要でエポックメイキングな年。その関連性は微妙と言わざるえません

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実感なき好景気(2002年序盤~2008年序盤)

政治的には小泉首相の独壇場だった時期ですね。
2002年には小向美奈子、吉岡美穂、MEGUMI、熊田曜子らが相次いでブレイク、2003年は松金洋子、根本はるみ、井上和香、夏目理緒、2004年は森下千里、川村ゆきえ、2005年はほしのあき、2006年は相澤仁美と、文字どおり、巨乳グラドル安定の時代でしっかり合致しています。

とりわけ、2006年の日テレジェニックはその相澤、原幹恵、現・水樹たまの北村ひとみ、草場恵と、日テレジェニックはむろん、ほかのビジュアルクイーン・オブ・ザ・イヤーなども含め、グラビア栄冠史上唯一無二、受賞者全員が巨乳という結果で、当時の状況をもろに象徴していると呼んで過言じゃない。

ただ、一方で、2002年以降と言えば、小倉優子若槻千夏、山本梓など微乳グラドルの勢いも凄まじく、この時代はグラドル全体に異常なまでの活気があったと言っていい。
グラドル好況においては、はっきり実感があった時代(笑)。

景気が一転する2008年は森下悠里がブレイクした年で、それ以降も西田麻衣、手島優、次原かな、佐山彩香、篠崎愛などコンスタントにブレイクを果たしており、その相関性はやはり薄いと言わざるえません

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アベノミクス景気(2012年12月頃~現在)

で、現在に至るわけですが、2010年頃からのAKB勢の躍進、それに伴う数年に及ぶグラドルの苦戦は記憶に新しいところでしょう。

筧美和子おのののか佐野ひなこ現・高橋しょう子の高崎聖子あたりが躍進する2014年頃から徐々に流れが変わってきたわけですが、やはり、好景気の時期と巨乳が流行る時期を関連づけるというのは無理があるように思われます。

確かにネタとしてはおもしろいですが、そう単純な経緯で巨乳の浮き沈みは語れないかと。なにより一時的な低迷期を迎えたとしても、90年代後半以降、巨乳グラドルが途絶えた時期は皆無であり、その辺は巨乳グラドル・ファンならよーくわかっているはずです

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ズバリ、結論としては、巷間言われてるほど景気と巨乳人気には相関性はないということで。逆に言えば、経済が低迷に至った時期でも、巨乳グラドルはしっかり登場、ブレイクしている歴史的事実があり、その逞しさ、頼もしさには感嘆せざるえない。

と同時に、いかに我が国の男子諸氏が巨乳好きかということを思い知らされる。景気の良し悪しなど関係なし、いつの時代も巨乳グラドルは不滅……。そうキレイにまとめておきたい。

(文・ゴーゴータイムズ雑賀)