57年の歴史“秘伝”を直接日清食品さんに聞いてみた&実際に作ってみた!

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みんな大好きチキンラーメン。袋めんなのにヤカンの湯だけで作れるし、袋めんなのにカップヌードルチックなあの味も最高。

そんな、愛されて57年のロングセラー商品だが、誰もがこの商品について長年、ある種の疑問をいだきながらも放置していた問題に心当たりないだろうか?

そう、パッケージ写真のタマゴ。あの目玉焼きのように固まったタマゴ。あんなふうになりますか? お湯かけただけで。

みなさんもおそらく経験があるでしょう。チキンラーメンを食す際、パッケージのあれを思い出し、おもむろにたまごを入れて湯をそそぎ、フタをとったら…

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このようになってしまうのである。これは月見そば? はたまた徳島ラーメンの肉抜きですか? というかんじの、例の残念な月見チキン状態ですね。

さあ、そこでです。もはやネットにもさんざん既出ネタで画像もあふれておりますが、どれもパッケージ写真やコマーシャルのクオリティで再現されてるとは言い難い、このチキンラーメンのタマゴ問題

ここはひとつ、直接メーカーさんご指導ごべんたつをねがい、再現トライしてみようではありませんか。とはいえ、マスコミ風ふかせて取材アポをとって大・日清食品ホールディングスにおじゃまするのも気が引けます(ていうかテーマの薄さからして断られる可能性大)。

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そこで、あくまでもいちチキンラーメン愛好家として電話し、お客様相談室より、正調・タマゴ入りチキンラーメン秘伝レシピのレクチャーをうけたいと思います。

こういった企業のコールセンター的なところに電話するのは本当にひさしぶりで緊張します。女性の係員がクールかつ事務的なテンションで秘伝レシピを教えてくれるのでしょうか。やや緊張しつつお電話。

トゥルルルル、トゥルルルル…(九回ほどコール後に)

担当者:おまたせして申し訳ございません(男性)。お客様相談室の○○でございます。

編:あ、お忙しいところすいません、あの…チキンラーメンの作り方についてですね、あの…タマゴポケットにタマゴを入れまして、何度かコマーシャルみたいに固めるのをやってみたんですが、あの、コマーシャルみたいにですね、あのうまくできなくてですね…それでちょっと、作り方についてお聞きしたくて、日清さんにお電話したんですが…

担:チキンラーメンの作り方についてのご質問ですね。お買い上げいただきありがとうございます。何度か試されたということで、誠にありがとうございます。あのチキンラーメンの作り方についてですね、いくつかコツを申し上げますと、まずタマゴです。タマゴを常温にもどしておく、これが最初のコツになります。次に器なんですが、必ず温めておく、というのが大切です。温めた器にラーメンをいれて、常温にもどしておいたタマゴをポケットにいれます。そしてお湯を入れるのですが、この時、白身のちかくに円をえがくようにゆっくりと少しづつまわしがけることが大切です。

編:ゆっくりと、すこしずつですね?

担:あ、いや、ゆっくりはいいです少しづつですね、はい。

編:ゆっくりではなくて、少しずつですね?

担:そうです。そしてすぐにフタをするのですが、この時、フタつきのどんぶりであれば、フタもあらかじめ温めておきます。フタがない場合はラップなどでしっかりとフタして、とにかく冷めないようにしてください。あとは三分間まっていただきますと、たまごが固まった状態のチキンラーメンができているかと思います。

編:ご丁寧にありがとうございます。さっそく試してみます。

担:ありがとうございます。コツは今申し上げたとおりで、実際、今のやりかたで何度か試してみまして、いちばん出来のいいものをコマーシャルに使用しておりますので、ぜひやってみてください。これからもよろしくおねがいいたします。お電話ありがとうございました。

なるほどなるほど、とにかく器はアツアツに、できればフタつきでフタもアツアツ、そしてタマゴは必ず冷蔵庫からだして常温にしておく。お湯は白身のちかくに円をえがくよう、ゆっくりではなく少しずつ注ぐ……これが日清直伝の奥義か!

えー、全国一千万のこのサイトをみている暇人のみなさん。誰がなんといおうとこのレシピが決定版ですよ。なんつったってメーカー直伝ですから、成功することまちがいなしです。

さあ、今回も前置きが長くなりましたが、いよいよ次ページの直伝レシピにて、完璧版タマゴ入りチキンラーメンの再現でありますっ!