いまや女子アナといえば、アイドルや女優にも匹敵するきらびやかな存在。各メディアで定期的に行われている「好きな女子アナランキング」が老若男女から俄然注目、好評を得ていることがなによりの証左といえるが、そんな中にあって、ここにきて、不遇な扱いを受けている者が約一名……。芸能ライターの織田祐二氏が語る。
「フジテレビ入社6年目の久代萌美ですね。同期入社の宮澤智や、同い年で学生時代から親交のあるTBSの林みなほ、テレ朝の久冨慶子、大学時代の一つ下で同じく親交のあるテレ東の鷲見玲奈らと比べると、ヴィジュアル含め、確かに存在感の薄さはダントツ。とんねるずの石橋貴明と初めて共演した際には『ブスパン』呼ばわりされる始末で、さらに、レギュラーを務める『さんまのお笑い向上委員会』ではそれをしっかり報告するという暴挙で話題に。一方で、その自虐的な性格が逆にウケて、人気が上昇中という話もあります(笑)」
女子アナとブスの関係といえば、同じフジの女子アナの山﨑夕貴が番組中、LiLiCoに「子供の時にブスだったほうが大人になってキレイになる。ブスだったんだよね」などと言われ、話題を呼んだのが記憶に新しいところだが(?)、あくまで「いまはキレイ」というのが前提になっており、「現在ブス」というレッテルを共演者に貼られた女子アナは極めて稀。並みの女子アナなら、ショックを受けて立ち直れない事態にもなりそうだが。
「番組では自嘲気味に『ネガティブ久代』などと名乗ることもありますが、それとは裏腹に本来の気質として、人一倍ポジティブ・シンキングなところが彼女の凄みです。なんといっても、学生時代、通っていた首都大学のミス首都大学東京に応募したものの落選しており、それを一切隠さず公表している点からも無類のハートの強さが窺えます。また、高校から大学にかけていくつかのバンドを組んでおり、男連中と組んだパンク・バンドではドラムを担当。女子大生ならではの花盛りを一切捨てたハードでエネルギッシュなドラミングは当時のバンド仲間の間でも定評があったようです」(同氏)
肝心のアナウンス能力については、レギュラーを務める『週刊フジテレビ批評』などを見る限り、依然未知数な部分もあるわけだが、女子アナといえども共演者には厳しい評価を下すことで知られる明石家さんまのお気に入りだったり(くだんの『向上委員会』ではお馴染みのホリケンとの絡みや、ブレイク中のバッドナイス常田とのそれも要注目)、とんねるずの番組に頻繁に起用されるなど、バラエティにおける資質は、女子アナ界でもトップ・レベルと呼んで間違いなさそう。
話題を集めるようになって「最近妙にキレイになってきた」という評価も一部ながらあり、遅れたブレイクを果たすべく、その動向から俄然目が離せないのだ。
(文・ニイゼキユウジ)
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