「ニューハーフの中のニューハーフ出てこいや!」
男子はもちろん女子も「ジョシカク」と呼ばれ一般層にまで浸透している格闘技。そのハードな世界にニューハーフたちも殴り込み!
6月29日、新宿の地下格闘技場「BAR&FIGHT地下闘技場」でニューハーフ同士の格闘技イベント「第2回天下魔一(テンカマイチ)武道会」が開催されました。
第1回は2017年10月に行われメディアやコアな格闘技ファンの注目を集めたこの大会。今回も会場は超満員。立ち見客が出るほどの人気ぶりでした。
試合はトーナメント戦で行われ、プロレスリングサッポロ(PWS)所属のももねえ選手、新日本女装子プロレス所属のゆり選手、空手有段者のよしだ選手など個性派格闘家が出場。
場内には「バシッ!」、「ドスッ!」、「バンッ!」と肉体と肉体がぶつかり合う乾いた音が響き渡り客席を沸かしてくれました。
カツラを被っている選手も多く、激闘でカツラが取れると、被る間にカウントが進行する「カツラダウン」もありコミカルな要素も若干あり(笑)。
トーナメント戦決勝ではももねえ選手とゆり選手が対戦。本戦2ラウンドでは決着がつかず延長戦が行われる熱戦に。最後は打撃を的確に入れて戦ったももねえ選手が見事勝利。
決勝トーナメント優勝者のももねえ選手はディフェンディングチャンピオンのライチ選手とチャンピオンの座をかけて対戦。
大型でキック、パンチが重いライチ選手が有利と思われたが、最後は寝技に持ち込みフロント・ネックロックでももねえ選手が見事、逆転勝ち! その瞬間、会場は日本武道館かと思えるほど爆発!
「プロレスラーは強いんです!」と桜庭和志選手ばりの名言で締めてくれたももねえ選手でした。
最後には柔道有段者であり格闘技ファンで有名なビッグダディも現れ「俺も参戦資格取るために女装を始めようかな。今日は真剣さが伝わってきました」とリングでコメント。選手たちを称えました。
男子、女子があるのだからニューハーフの格闘技があってもいいだろ! ニューハーフたちの熱い闘いは今後、世間に浸透しそうな予感がします!
(写真・取材 KKフォトグラフ)