長澤茉里奈、天木じゅん、柚月彩那らの活躍で、グラドル・ジャンルとして完全に定着した感のある“合法ロリ巨乳”。その歴史と人気の要因について、あらためて考察してみた!

最新写真集『ポッチポッチ』、7月20日にリリース予定のDVD『まりchuu』が各ランキングで上位キープ中の長澤茉里奈(22)。

今年リリースされた3枚のDVD&Biu-rayがいずれもロング・セールスを記録中の天木じゅん(22)、「合法ロリ巨乳のトップになる」を標榜し、一部層から絶大な支持を集める柚月彩那(25)など、依然、圧倒的な人気を誇る“合法ロリ”。

最近では柚月がこだわるように“合法ロリ巨乳”といった呼称も定着しつつあるが、そもそも、そういった呼称はいつごろから浸透し始めたのか?

「ピクシブ百科事典によると、“合法ロリとは、姿かたちは幼女だが、年齢が18歳~20代を超えている人物を指す。基本的には、見た目(や声)が幼いが、実年齢が18歳~20代以上の女性を指して使われる。元ネタは声優の金田朋子”などとなっています。金田がアニメ『たまごっち!』や『おしりかじり虫』などの活躍で世間的注目を集めるようになったのが2013年頃。同時期に当時AKB48の人気メンバーだった市川美織もそう呼ばれるようになっており、その辺が現在の盛況に至る嚆矢と見て間違いないでしょう。」(芸能評論家・三橋りの氏)

ちなみに、現代の時流の縮図と言うべき(?)、ヤフー知恵袋に寄せられた質問内容で振り返ってみると、その呼称が出てくるのは2012年の半ば頃から。

熱烈な声優ファンやアニメファンが世間に先がけて金田をそう称していたと考えると、なるほど、つじつまは合うというもの。ただ、一方で調べてみると、いまから15年前の2003年にAV作品で『合法ロリータ~』と題した作品がリリースされており、厳密な元祖という意味では、この事実を無視すること出来ず。

必然、一部の層で、長きにわたって潜在的にその呼称が浸透していた可能性は十分考えられ、否定はできないだろう。

「アイドルのイメージDVDで見てみると、2016年から昨年前半にかけて、ズバリその呼称をタイトルに冠した作品が何枚もリリースされています。“合法ロリ”の呼称の過渡期がこの時期といえ、その後、前述の面々――巨乳系が特化されていくにしたがい、“合法ロリ巨乳”というさらに限定された、刺激的な呼称が浸透するようになったといえるでしょう。人気の要因? アイドルの低年齢化、ひいては低年齢における巨乳化も著しい中、彼女らにアンビバレンツな感情を抱くアイドル・ファンには格好のジャンル、ターゲットとはいえるでしょうね」(同氏)

思えば、かつての“妹系”ブームを見てもわかるとおり、元来、ロリ(ータ)には特別な執着や思い入れがあると断じても過言じゃないのが我が国のアイドル・ファン。

ロリだけなら、理性的に抵抗を覚える者も多いはずだが、それが“合法”で、さらに“巨乳”とくれば(ロリ以上にいまも昔も巨乳に対しての執着、思い入れについては説明不要だろう)、誰に気兼ねすることなく関心を持ち、ファンになってしまうのは当然の理といえる。

依然、活況を呈するグラドル・シーンの中で、“合法ロリ”および“合法ロリ巨乳”という呼称が今後、どんな発展、変容を見せていくのか大いに注目していきたい。

(文・織田祐二)

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