グラドル界の新たな潮流? 上下違う柄の水着上下違う水着“デザイン水着”がグラドルの間でも密かに浸透中!? その動向に迫る

withももか/石田桃香

上下違う柄の水着上下違う水着“デザイン水着”がグラドルの間でも密かに浸透中!?

DVDや写真集のジャケ写のビキニの水着において、いまも昔も常識の定番と言えるのが、上下同じ色合いというコーデ。「上下揃って1着のビキニなんだから同じなのは当たり前だろ」という声もあるかもしれないが、昨今、徐々にではあるがその固定概念を覆すべく、新たな動きが起きつつある……ということに敏感にお気づきの方もおられるのではないか。


「目下、バカ売れ中の石田桃香の1stイメージDVD『withももか』のジャケに見られるような上下色違いのコーデですね。彼女の場合、デジタル写真集のジャケでも同様の試みを行なっており、意識的に敢行していることが窺われます」(芸能ライター・ニイゼキユウジ氏)

ビキニとはいえないが、東雲うみの新作『しののめルール』(2種類あるうちの正面ヴァージョン)や望月琉叶の『初恋歌姫』なども視覚的印象としてはそこに含まれるだろう。片岡未優の話題のデビュー作『恋する瞬間』のそれはデザインとして1着のもの(?)のようだが、インパクトとしては前述の作品群に通ずるものがある。

「元々、上下違う水着は“デザイン水着”という呼称で、女性ファッション誌で話題になっていたものですね。それがここ数年、グラドルの間でも密かに浸透しつつあるという……。熱心なファンなら承知のことと思いますが、川崎あやや橋本梨菜、和地つかさなどはイベントで上下別のデザイン水着姿を披露しており、その影響は静かに、しかし確実にグラドル界に波及している印象。新進グラドルの辻りんなどもイベントで再三にわたり披露していて、流行への過敏さが窺い知れます」(芸能評論家・三橋りの氏)

グラドルのジャケ写の流れという意味では、デザインニップレスの隆盛というものも関係あるかもしれない。デザインニップレスを装着した場合、必然、下の下着との材質・質感や色合いの整合性は取れなくなり、バランス無視にしてセクシーさ優先のコーデの出現と相成る。女性間の流行とグラビア着衣の時流が微妙にあいまっての結果と捉えるのはいかがなものだろう。

「依然、上下揃ったコーデが主流のはずですが、今後の動向、推移は興味あるところ。イベントや作品の衣装においては、昔から賛否両論の(苦笑)上がビキニ、下がデニムのショーパンというものがありますが、上下不揃いのビキニへのファンの嗜好、支持については、まだまだ不確かな印象もあって、注目していきたい次第」(ニイゼキ氏)

25年以上グラドル界に携わってきた身としては、やはり上下は揃ってるほうがいいように思われるが(グラドル観における完全保守的思考)、確かに前述の石田桃香のジャケのインパクトは絶大であり、片岡未優含め、デビュー作からその方法論で来られると(両作とも1位を獲得)、時代の変化(のようなもの)をいやがうえにも感じさせられる。今後どこまで動きが広がっていくか、興味深く見守っていくことにしたい。

(文・織田祐二)