今年に入って、橋本梨菜、久松郁実、伊藤早由利らの言動、活躍で話題! グラドルの日焼け跡解禁の動きはブームとしてホンモノなのか? 過去の流れも含めて徹底検証だ!?

引用:https://twitter.com/rinasketch/status/928167067915763714

 橋本梨菜(24)といえば、こんがり小麦色の肌を武器に「日本一黒いグラドル」や「なにわのブラックダイヤモンド」の形容で、昨年から今年にかけて、大ブレイクを果たしたグラドルの一人。その辺については改めて説明する必要はないと思われるが、彼女のブレイクに伴い、ムーヴメントともいうべき一つの流れが生まれている(生まれつつある)のをご存じだろうか。そう、日焼け跡をウリにするグラドルの流れだ。『グラビアアイドル「幻想」論』の著者でもある芸能ライターの織田祐二氏が語る。

「90年代後半に始まったグラドル・ブームのこれまでの流れを振り返ってみて、日焼け跡を強調したグラドルは、少なくともメジャーで活躍する子では皆無といっていい。過去のこんがり小麦色のボディの持ち主といえば、古くは黒田美礼や優香、2000年代後半に活躍した次原かなあたりが思い浮かびますが、いずれも日焼け跡のグラビアの記憶はない。現在に至るまでグラビア撮影での日焼け止めクリームの使用は定番であり、エロさを増幅させる目的の日焼け跡を披露する行為はある種のタブーだったといってもいい。その意味で、橋本梨菜の登場、ブレイクは掛け値なしに画期的な出来事といえるでしょう」

 橋本のほかにも今年に入って日焼け跡を披露し、話題を呼んだグラドルは、久松郁実、清水あいり、伊藤早由利、佐山彩香、佐野千晶などなど、あとを絶たず。中でも伊藤早由利は、1stDVD『小麦色の誘惑』に続いてリリースしたDVDのタイトルが『日焼けあとの誘惑』というそのものズバリなものであり、橋本とともにムーヴメントをリードする存在として大きな注目を集めている。

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「日焼け跡がタブーだった理由? もともと、70年代半ばに一大ブレイクを果たしたグラドルの嚆矢的存在がアグネス・ラムであり、その後もCMやグラビアで、宮崎美子、夏目雅子、堀江しのぶ、武田久美子らがこんがり褐色のボディの披露で一世風靡。むろん、日焼け跡は辞さずというスタンスで、80年代まではごく当たり前の風潮だったはず……。ただ、90年代後半以降のビジュアルクイーン・オブ・ザ・イヤーや日テレジェニックに選出された面々を見ると、グラビアで日焼け跡が印象に残っている子は皆無。その辺については当時のシーンを主導したイエローキャブ勢やホリプロ勢、アーティストハウスピラミッド勢の主義、流れが関係している感もありますね。少なくともこれらの事務所のグラドルは、刺激的なセクシーさではなく、あくまで健康的で溌溂としたグラビアを標榜していたはずなので」(同氏)

  AKB系や坂道系グループのグラビア進出で、苦戦を強いられることもしばしばの純グラドル勢。彼女らに対抗すべくファンのニーズにあわせ、セクシーさをさらに推し進めた一つの新機軸、新潮流と呼べないこともなさそうだが、どうだろうか。最後に織田氏がこう(どうしても語らせてくれと言うので)語る。

「橋本梨菜や久松郁実らの活躍でにわかに注目された感もあるグラドルの日焼け跡ですが、実は9年前の2008年、1stDVD『ピュア・スマイル』でそれを披露しているのが、当時17歳の桐山瑠衣。いまでも憶えてますが、初めてそのパッケージの写真を見たときの衝撃、興奮といったらなかった(笑)。現在、同作はamazonではアダルト作品扱いされているようですが、いやいや、再評価されるべく未来をしっかり予見していた歴史的傑作……、歴史的問題作ですよ(笑)」

 グラビア、グラドルの多様化が進む中にあって、現状として新たな流れであるのは間違いない“日焼け跡グラビア”。この流れが今後どういう歩みを見せるのか、グラドル・ファンとして大いに注目していきたい。

(文・ゴーゴータイムズ雑賀)