℃-ute、つりビット、私立恵比寿中学、GEM、夢みるアドレセンス…今年オリコンのチャートで1位を獲得することができるのはどのアイドルグループなのか!?

オリコン一位獲得に最も近いアイドルグループ5組を紹介!!

アイドルにしろ、ロック歌手にしろ、ガールズポップにしろ、歌手にとってなによりの悲願といえば、やはり1位に輝くことだろう。武道館やドーム、アリーナにおけるコンサート開催、動員記録なども一つの大目標には違いないが、伝統の(今年は50年目を迎える年)オリコンのチャートで1位を獲得すること、中でもシングルの週間ランキングで1位を獲得することが一大ステータスであることは間違いない。

　ただし、当然ではあるが、どんなに人気グループであろうと、週間ランキングで1位を取るというのは至難の業だ。たとえば、ももいろクローバーZは、2010年のメジャー・デビュー以来、1位を獲得したのは’14年の11thシングル『泣いてもいいんだよ』1曲のみ。E-girlsにいたっては、これまでリリースしたシングル18曲中11曲が2位で、1位はいまだ獲得できず。かと思えば、こぶしファクトリーのように、2ndシングルであっさり獲得してしまうグループもあり、そのあたり、グループとしての運不運というものも考えずにはいられない。さらに、仮に100万枚売ったとしても、ライバルの歌手が101万枚売れば、必然2位止まりになるわけで、リリースのタイミングでも大きく明暗を分けるというのは、相当シビアといえる。
逆に、1位を取るということがいかに難しいか？　ということであり、毎回あっさり獲得してしまう48系や坂系グループはやはり凄い！　と表現するしかないだろう。

　やや前置きが長くなったが、ここでは、昨今の情勢、話題性などもかんがみて“今年こそは悲願の1位を取れそうなアイドルグループ”をピックアップ！　順に挙げていこう。

℃-ute

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一番手はやはりこのグループ。これまでメジャーで30枚シングルをリリースし、5曲が2位。そのうち3曲は近作3枚であり、6月に解散という決定事項を踏まえると、1位への準備は整ったといっても過言じゃない。かつてのキャンディーズがそうだったようにラスト・シングル(厳密には解散後に1枚リリースしている)で初の1位獲得という壮挙でもって、最高のフィナーレを飾っていただきたい。

つりビット

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’13年のデビュー以来、リリースした8枚のシングルの順位が、86位、62位、30位、25位、22位、21位、15位、5位と順当にステップアップ。まるで、『いいとも！』での数字を順に減らしていく名物コーナー企画を地で行くような推移。この流れで行けば、次のシングルで3位あたり、その次で念願の1位獲得というのは、筆者ならずともファンなら十分期待していることだろう。最近は配信シングルに力を入れてる向きもあるが、CDでのリリースもファンは当然望んでいる次第。

私立恵比寿中学

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メジャーデビュー以降リリースした10枚のシングルはすべて7位以上を記録。そのうち2位も1曲(’15年の『夏だぜジョニー』)。1位獲得で難儀した姉貴分のももクロと似たようなチャートの変遷といえるが、いい楽曲とタイミングさえあえば1位獲得は時間の問題のはず。ももクロ1位曲の中島みゆきにならって、ユーミンあたりに楽曲の依頼を……って、それはあまりに安直すぎるか。悲しい出来事もあったが、それを乗り越えてメンバーには頑張っていただきたい。

GEM

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5位になったり、18位になったり、3位になったかと思えば、17位に逆戻りしたり、なぜかランキングの乱高下が激しいグループ(笑)。だが、2月15日発売の新曲『Sugar Baby』はグループ史上もっともわかりすく、耳に残りやすく、癖になる曲で、思わず「エイベックス、ついに本気になったか!?」と冗談も言いたくなるような会心の出来。1位になるべきふさわしい名曲(安易と承知でそう口にしたくなるぐらい、非の打ちどころのない曲)であり、ファンやメディアも1位にするよう大いに動いてしかるべきだ。

夢みるアドレセンス

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過去のベストは4位。前作の『大人やらせてよ』(言わずもがなゲス不倫氏の楽曲)がグループ最低の13位という結果に終わったが、2カ月待たずして(!)1月18日に発売したWリリース・シングルの『恋のエフェクトMAGIC』と『アイドルレース』が両方ともに出色の仕上がり！　惜しむらくは、新年早々の騒動だが、いやいや、その辺も逆手にとって、話題性も込みで1位獲得(1、2位独占も)もアリだろう。今回の2曲はそれだけすばらしい出来であり、仮に今回は騒動の悪影響があったとしても、今後のさらなるポテンシャルに否応なしに期待が持てるクオリティといえる。

過去の最高位を考慮すると、1位候補のアイドルグループはほかにもいくつかあるのだが、今回はここまで。48グループや坂系グループ(あとはジャニーズ系も)にうまく立ち回って(笑)、いかに1位をモノにできるか。一組でも新1位のグループが生まれるよう、注目、期待したい。

(文・織田祐二)