昨年、7月に上映され話題を呼んだBL映画『最短距離は回りくどくて、』(山内大輔監督・かさいあみ監修)の第2弾『最短距離は回りくどくて、 雨とソーダ水』が東京・池袋のシネマ・ロサで10月23日から11月5日まで上映。その公開記念舞台挨拶が10月24日に行われた。
舞台挨拶には監修を手掛けたかさいあみさん、主演で悠斗役の向理来さん、今作から登場する謎めいたキャラクターの流花役を演じるポールダンサーのCIMAさんが登壇した。
「ストーリーが前回よりもパワーアップしています」とかさいあみさんがトークを切り出し舞台挨拶はスタート。
映画デビューしたCIMAさんに出演の感想を聞くと、「舞台慣れやステージ慣れはめちゃくちゃしているんですけど、映画のカメラの距離は世界が全然違います」と述懐したが、妖艶なポールダンスシーンに触れられると、「スクリーンの動画を観て、あらためてすごい体だと思った。映画に向けて5日間断食をした」と撮影秘話も語ってくれた。
そのCIMAさんの肉体を見て「撮影現場では、がたいがすごくてみんな怯えていた」と和ませる向理来さん。
かさいあみさんも「がたいがすごいけれど中性的な感じもあり、すごく魅力的でエッチだった」とCIMAさんを称賛した。
また、「向くんも入れ替わり立ち代わり男性とからんでどうだったか?」と聞かれると、「『こんなにも幸せにならないセックスをみんなしているのか』と思った。誰一人、幸せになっていないじゃないか(笑)。監督の癖がすごい」と向理来さんがコメント。
しかし、かさいあみさんは「引き込まれた。暗い話が大好きだから、幸せにならないセックスも大好き。なかなかハッピーエンドにならないところがもどかしくていい」と作品を評した。
今作のキーマンであるCIMAさんは男性とのからみは初めてか聞かれると、「男の人とからむのは初めてでした。しかも、撮影の一発目がからみだったので変な汗がいっぱい出てきました」とコメント。「前バリも初めてで、貼り方も向さんに教えてもらった」とにこやかに話してくれた。
会場はソーシャルディスタンスを保ちながらの上映でチケットは完売。幸先のよいスタートを切った。
前作を上回るハードな内容と、新たなキャストを加えての展開だけにBLファンはもちろん、ミステリーファンも楽しめる内容となっているので、ぜひ、劇場に足を運び甘美なBLの世界観を味わってほしい。
【ストーリー】 ピンク映画の老舗・大蔵映画による一般劇場向け映画レーベル「OP PICTURES」で製作されたボーイズラブ映画「最短距離は回りくどくて、」の続編。多くの障害を乗り越えて結ばれた悠斗と青山だったが、2人で遠くへ行こうと愛を確かめ合った翌日、青谷が姿を消してしまう。そして、残された悠斗の前に、青山のすべてを知るという男・柴原が現れる。一方、悠斗のライバルだった聖夜は、裏組織に追われた恋人・矢崎をかくまい、虎視眈々と復讐の機会をうかがっていた。主人公・悠斗役は前作で映画初主演を飾った向理来が務め、今作から登場する謎めいたキャラクターの流花役をポールダンサーのCIMAが務めた。
監督&脚本:山内大輔
監修:かさいあみ
出演:向理来、CIMA、久野木貴士、服部武雄、竹本泰志、渡辺航平、おみのじんや、ほか
上映期間&上映館:10月23日(金曜日)~11月5日(木曜日) 池袋シネマ・ロサでロードショー!
(撮影・取材 神楽坂文人)