【おニャン子クラブ・ライブリポ!?】台風直撃の中、行われた毎年恒例のおニャン子クラブ解散記念ビデオコンサート。サプライズゲスト続々登場など、大盛況で幕を閉じた一方、新たな展開も……

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毎年恒例“おニャン子クラブ解散記念ビデオコンサート”の様子をリポート!!

9月20日、例年同様、今年も開かれた“おニャン子クラブ解散記念ビデオコンサート”。
解散の翌年の’88年から毎年一度も欠かさず行なわれている伝統の一大イベントであり、今年で実に29回目! 
会場となった渋谷の老舗ライブハウスのエッグマンに全国からおニャン子ファンが駆けつけ、大きな盛り上がりを見せることになった。

会場に足を運んだ芸能ライターの織田祐二氏が語る。

「台風の直撃と重なり、一時はどうなることかと心配もされましたが、フタを開けてみれば、会場はほぼ満員状態。
台風に負けじとというべき盛況ぶりで、改めて、おニャン子人気の凄さを思い知らされましたね。内容は、これまで同様、’87年の9月20日に東京・代々木第一体育館で行なわれた、3時間に及ぶ彼女らのFINALコンサートのVを見るというものなのですが(笑)。
ファンのノリはほとんど当時のあの日の会場のまま。声援やかけ声、レスポンス、サイリウムの応援、当時の応援用のハッピを始め各自の衣装など、例年同様、いや、例年以上にその熱気は凄まじいものになりました」

“例年以上に”というのには、なにかワケがあったようで。

「実は、解散30周年を迎える来年で、いったんイベントにピリオドが打たれるのでは? といった噂が出ていたんです。
毎回、主催者を中心としたファン有志により無償、無料で開催されてきたイベントであり、その行為にはつくづく頭が下がる思いなのですが、公演後、改めて、主催者側から発表された内容を総合すると、やはり来年は、これまでにない規模でのド派手な仕掛けやサプライズを想定している模様で、おそらく、一区切りを迎えるのは必至。
ラスト2回ということを考えると、台風直撃の中、会場に足を運んだファンは大正解でした」(同氏)

過去には、国生さゆり(会員番号8番)や渡辺美奈代(同29番)、我妻佳代(同48番)らがそれぞれ駆けつけた回もあるなど、サプライズな企画でも定評ある同イベント。今年はナント、4人ものメンバーが登場!

「ビデオ上映終了後、“撮影禁止”の案内がなされ、最初に布川智子(同33番)と宮野久美子(同51番)が登場して、大ヒットナンバー『ウェディングドレス』や『お先に失礼』を熱唱。
その後、内海和子(同13番)が登場し、ソロ曲の『蒼いメモリーズ』や『20歳』を歌い。
ラストは国生さゆりが登場して、こちらもソロナンバーの『夏を待てない』や『ノーブルレッドの瞬間(とき)』を熱唱。
続々とサプライズで登場する嬉しい演出に、ファンのボルテージは完全にMAX状態になりましたね。最後に実現した、当時では考えられなかったフォーショットも貴重でした」(同氏)

スクリーンショット 2016-09-21 20.13.25 引用:荻野智子オフィシャルブログ

過去最高の登場人数となった背景には、イベントが一区切りを迎えるにあたって、主催者サイドの“いつも以上に込められた”熱意や思いが、見事、形になったものなのだろう。

最後に、改めて、コンサートの感想やおニャン子への思いなどを……。

「今年初め、某誌の取材で、『夕やけニャンニャン』の伝説のディレクターで、おニャン子全メンバーの加入の人選と全曲の制作の現場に立ちあった笠井一二(かずに)氏に話を聞く機会があったのですが、印象的だったのが、わずか2年半の活動で終わったおニャン子について『まったく後悔は感じていない』という言葉。
意表を突かれて、ちょっと戸惑ったりもしたのですが、今回、改めてラストコンサートを見てみて、当時まんまの熱気も感じてみて、なるほど、やっぱあそこで終わってよかったんだなというのが偽らざる感想ですね。
特に気づいたのが、解散直前にリリースされた工藤静香のソロデビュー曲『禁断のテレパシー』でのパフォーマンスの別格ぶり。早い時期にグループの限界を感じて解散の決断をしたという笠井氏の判断は正しかったんだなと。
解散のタイミングとしてはあれより半年早くても半年遅くてもダメで、あのタイミングがベストだったのでしょう……。
まあ、その辺のネガティブな話は別の機会にするとして(笑)、卒業組も交えての、まさに集大成とも呼べる密度濃すぎのあのコンサートは永遠に語り継がれてしかるべき、というのは間違いない。未見の人はDVDを買い求めてでも目の当たりにしていただきたいです」(同氏)

ちなみに、ビデオコンサートが行われたあとの時間帯に放送された『中居正広のミになる図書館』に渡辺美奈代が出演して、当時の裏話を語るという構図は、偶然とはいえ、どこか感慨深いものが?(笑)。

なにはともあれ、デビュー30周年、解散30周年などを迎えるにあたって、再評価の動きも著しいおニャン子クラブ。未体験の人も、もろ世代ながらしばらく聴いていない人も、ぜひ、この機会に音や映像に接してみることをお勧めしたい。

(三橋りの)

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