早いもので2018年も半分が終わり、折り返しへ。
そんなわけで今回は、依然俄然活況を呈しているグラドル・シーンの上半期を振り返りたいと思います!
小倉優香、浅川梨奈、大原優乃。ビッグ3の躍進。小倉優香の写真集が唯一グラドル系でオリコン1位の快挙!
雑誌の表紙登場回数など、小倉と浅川はすでに昨年から快進撃を果たしていたが、今年に入り、大原が猛追。この3人は目下、文字どおりのグラドル界トップ3と呼んでいいだろう。
特筆すべきはなんといっても小倉で、ファースト写真集『ぐらでーしょん』が6月4日付のオリコン週間写真集ランキングで見事1位を獲得(売上げ冊数は8,845)。
写真集に関しては坂道系がトップを独占する中にあって、ここまで浅川も大原も(昨年、集大成として話題を呼んだ篠崎愛の写真集でも)なしえていない快挙であり、現在の彼女の勢い、人気の凄まじさを思い知らされる。
女優業で多忙の身ながら、依然コンスタントにグラビアをこなす久松郁実、雑誌の表紙にすると小倉に負けじと部数激増と評判の橋本梨菜、RaMu、平嶋夏海、未完の大器(笑)のわちみなみなども含めて、下半期のさらなるシーンの盛況、グラドル・クイーン争いのデッドヒートに注目したい。
グラドル事務所の新潮流として完全君臨!? エイベックス勢の躍進とどまらず!
こちらもすでに昨年後半あたりからその兆候が見られていたが、前述の浅川、大原を始め、アラサー・グラドルとしてファーストDVDがロング・セールスを記録中の高木里代子、元Dream5のメンバーで大原の同輩にして昨年暮れに週プレでいきなり表紙を飾り、その後の動向が注目される日比美思(ひびみこと)、せんだってのヤンジャンでのグラビア・デビューに続き、8月にファーストDVDをリリースする女優の真島なおみ(170センチの高身長の肉感的ボディが魅力)など、その快進撃は止まることを知らず(さらに元Dream5にして元エイベックス、先頃待望のDVDをリリースした重本ことりの動きも、加えて記しておきたい)。
言わずと知れたエイベックスといえば、小室系に代表される老舗伝統の音楽プロダクションだが、ここにきてのグラビア進出はシーンの活性化の意味でも、これ以上のインパクト、トピックはないだろう。
トップ勢から期待の新人、年齢の柔軟性などなど、そのソツのない猛攻勢からは俄然目が離せない。
グラドル表紙の雑誌が続々休刊へ
ポジティブな動きから一転、ネガティブな話題のほうも。ここ数か月の間に、『CIRCUS MAX』(KKベストセラーズ)、『週刊大衆ヴィーナス』(双葉社)、『ヤングアニマル嵐』(白泉社)といったグラドルがメインで表紙を務め、グラビア・ページでお馴染みの雑誌が次々に休刊。
空前の出版不況に伴う結果としか言いようがないが、こうも同時期に起こると、やはりショックは大きい(グラドルが失った活躍の場は何ページに及ぶのか)。
各社、あらたな形でのグラビアを擁した媒体を模索中という話も伝わってきているが、はたして、どんな動きを見せるのか気になるところだ。
グラドル・レジェンド原幹恵、1月をもって休業へ
上半期のグラドル界の喪失といえば、このニュースも挙げられるだろう。
ここ数年は女優としての活躍(加えて、志村けんの番組を始めとするバラエティ)がメインといえたが、写真集やDVDも毎年コンスタントにリリースしており、グラドル・レジェンドの呼び名をほしいままにしていた彼女。
休業の理由は海外留学で、それ以上の詳細は明かされていないものの、2003年のデビュー以来15年間疾走し続けてきて、彼女なりに思うところ期するものがあったのだろう。あくまで休業であり、一日も早い復帰を望みたい。
事務所から岸明日香、橘花凛、多田あさみ、本郷杏奈ら一斉退所
事務所移籍の話題といえば、たけしの騒動とヒラタオフィスのそれ(宮﨑あおい、多部未華子、松岡茉優らの一件)が大いに話題を集めたが、グラドル界ではこちら。
先頃、岸のオスカー入り、本郷の改名(本郷杏)したうえでの新事務所(アイエヌジー)入りなどが報じられ、ファンを一安心させたものの、橘花と多田の落ち着き先は依然聞こえてこず、その動向は要注目といえる(とりあえず、2人ともツイッターは随時更新しており、元気な様子)。
なお、様々な憶測が流れている肝心の一斉退所の理由については、ここでは触れずということでご容赦願いたいが、まあ、中堅看板どころが一挙に辞める理由なんてのはだいたい限られてくるか(苦笑)。
佐野ひなこが2年ぶりに写真集リリース!
グラビア・デビュー5年目を迎え、7月11日に2年ぶりの写真集『最高のひなこ』をリリース。
一時は、某人気俳優との熱愛報道、夜の六本木での疑惑の行状などが盛んに報じられ、失速したかにも見えた彼女だが、昨年後半あたりから女優業、バラエティと着実に仕事の幅を広げ、ついに満を持してグラビアも再始動へ。
同じ事務所の話題の2人――超新人の呼び声も高い後輩のわちみなみの存在に奮起したのか、目下バラエティ・クイーン一直線の丸山桂里奈に触発されたか(それはないか)、その辺は定かじゃないものの、“歴史的レジェンド”優香のブレイクから20年目を迎えた今年、“ホリプロ・グラビア”巻き返しのリード・オフマンとしての存在に期待したいところ。
以上、明暗あいまって話題には事欠かずの2018年上半期のグラドル・シーンということで。なお、7年ぶりに復活したミスマガジンについては、グランプリが決まるのが7月ということで、下半期のニュースとして注視していく次第。同様に10年ぶりの開催が決まったヤンジャンの制コレグランプリも(2014年に制コレアルティメットが行われたが、周知のように特別形式。厳密にいうと、2006年の休止を経て行われた2007年、2008年も従来の形式とは微妙に違っており、今回、オリジナルの形式で行われれば13年ぶりとも)、今後の展開を見たうえで、あらためて書いていきたい。
(文・織田祐二)