のん初イベントの感想を直撃!
能年玲奈改め、のんがクリエイターとしてデビュー! いわく“創作あーちすと”を標榜し、「ワルイちゃん」なるキャラ&イラストを完成。それに関するグッズの販売を記念して、20日(日)、原宿キディランドと博品館TOY PARK銀座本店でイベントが開催されたわけだが、「能年玲奈」はともかく、「のん」には極めて懐疑的で批判的な芸能ライターの織田祐二が、なぜか(笑)、原宿の現場に足を運び、イベント参加券を求めてフツーに並んだという! 早速、話を聞いてみることに――。
●なぜ、今回のイベントに足を運んだんですか?
織田「いや、実は、25年前に東京に来て、最初にバイトした場所が原宿のキディランドなんだよ。キディランドっていっても中に入ってるお店で、一階の奥にあった『ピッコロ』ってアクセサリー屋なんだけど、さすがにもうないね」
●いや、それはいいとして、なぜ、のんに疑念を抱くアナタが、ふだんは寝ているはずの日曜の午前中から足を運んだかという(笑)。
織田「端的にいえば、2000円問題かな」
●ああ、ワルイちゃんグッズを2000円分購入すれば、限定で100名、イベントに参加できるという……。
織田「違う違う。そうじゃなくて、ワルイちゃんのノート1冊が2000円というのはどうなのかと。税込みだと2160円」
●と、いうと?
織田「いや、ワルイちゃんグッズもね、フェイスタオル2000円、マグカップ1500円は納得できるの。いや、マグカップ1500円は高いか。自分の好きな石田三成のマグカップも、楽天イーグルスのマグカップも1500円はしないかな。ま、ともかく、ノート1冊で2160円はどうなのよ、と」
●そんなもんじゃないですか。
織田「いや、たとえば、若槻千夏のクマタンのノートの値段知ってる? 税込みで216円。そんなもんだよ。あと、ディズニーとかちびまる子ちゃんとかあらいぐまラスカルとかのノート、買ったことないけど調べてみたら、だいたい200円から500円台。しかも、500円台のはその分、めくりやすいリング仕様だったり、装丁も凝ってて……」
●じゃあ、実際、買って、どうでした?
織田「あ、とりあえず、その話は置いておくとして、自分がキディランドに着いたのは10時5分で、その時点で並んでいるのが110人くらい」
●開店が10時30分ですよね。うーん、あと、30分早く行けば、間に合ったんじゃ?
織田「そうなんだけど、一つ、いや、二つぐらい言いたいことがあってさ。一つは、ああ、そんなもんなのかということ。
キディランドのホームページでは、『朝から並ぶのはご遠慮ください』的なことを謳っていたんで、どんだけ並んでるのかと思いきや、そんなもんだった。
前の若いカップルも同じこと言ってたな。まあ、いいんだけどね。最後の列を示す看板持ってるキディランドの人間も、『2000円分買った人がイベントに』と言ってたから。逆に言えば、早くから並んでても1000円分しか買わないヤツもいるだろうというニュアンスで」
●さすがにそれはいないでしょうね。
織田「いないと思うよ。ただね、もう一つ言いたいこと、これはオレの隣に並んで、ちょこっと話をして意気投合した男とも意見が一致したんだけど、キディランドの人間は並んでる段階で『2000円分買いますか?』と聞いて、『ハイ』と言った人間に、その時点で整理券渡してるんだよ。おかしいだろ。オレだったら、整理券手にしたら、300円分しか買わないよ」
●セコい話ですが。
織田「いや、そこの部分で隣の男の人と意見が一致してさ。たぶん、彼も同じ業界関係の人間だったと思うんだけど。イベント入る前にちゃんと2000円分買ったかどうか調べなきゃ気が済まないってこと」
●確かに言ってることはわかります。
織田「ただね……」
●ただ?
織田「整理券もらったヤツは、さっさと購入して、いなくなるんだよ。イベントは1時からだから。そんな中、ウチらみたいな100番台の列の人間が前に行くにつれ、気づいたことがあってさ。どんどんテレビカメラ持ったスタッフが集まってきてんの」
●ああ、本人が登場と?
織田「そうだよ。オレと隣の男がグッズを買う頃になって、キディランドの人間が『もうすぐ本人が来まーす!』って。そうしたら、イベントの参加権のないグッズなんて買ってる場合じゃないよ。彼女を見ないと。
あ、オレは150円、税込み162円のポストカードは買ったよ。それがさっきのノートの答えだけど(笑)。
ただ、指示に従い奥に行かされたら、会計がフツーにふなっしーグッズとか買ってる人間と一緒のレジ!
ふざけんなよ(笑)。2分ぐらい、時間かかってさ。
事実、例の隣の男、なにも買ってなかったみたいだから、やっぱ、彼女を撮りに来た出版業界の人間だったんだろうね」
●(笑)で、のんは見れたんですか?
織田「それがこの写真だよ。連射のきかないコンパクトデジカメじゃ、これが限界。いや、でも、あんだけの報道陣でカメラのフラッシュもめいっぱい浴びて、よく聞こえなかったけどちゃんと挨拶もして、彼女は華があったなあ」
●疑念は晴れたと?
織田「いや、だからさ、このニュースでも確か言ったはずだし、自分のツイッタ―でも書いたけど、彼女の立つべき場所は元のレプロ(エンタテインメント)しかないってこと。
一部のノーテンキなアイドル評論家が、いまののんを押してるけど、現実問題、事務所と共存できないとタレントは立ち行かないわけだし、レプロって、音事協の中でも相当力のある事務所なのは揺るぎない事実だから。
それを抜きにして『のんを支持する』っていうのは、中身がないし、無責任もいいとこだよ」
●なるほど。で、実際参加してみて、どうでした?
織田「イベントには参加できなかったから、今回50分ぐらい並んだうえでの、いろいろ感じたことを言うと、一つ言えるのは、並んでる人間の男女の比率が半々だったこと。タレントや女優やるうえでこれは重要だよ」
●同性からも支持がしっかりあると。
織田「そうそう。その部分では、能年、いや、のんは本当に強い。ていうか、誰も言わないけど、本名を使えない世界って、民主主義の国ではありえなくてさ。仮に彼女が事務所を訴えたら、その部分では勝てると思う。むろん、訴訟で勝ったあとの問題は別として」
●その辺の話はまたの機会に(笑)。
織田「いやあ~、のんはいいね。レプロを調べたうえで言わせてもらうと、事務所には新垣結衣とか川島海荷とか内田理央とか大川藍とか、ものすごい逸材がたくさんいて、むろん、スタッフの大半もね、たぶん(笑)、能年の味方なんだよ。本当に。
特に人一倍穏健派の新垣なんかは『もうそういういがみあいはやめようよ』って内心思ってるはず。とりあえず、今後の彼女の行く末を占う意味で、大勝は間違いナシってことで、賭け金としては、彼女とレプロの全面的和解に全部、さらに倍! ってことで」
●ああ、言ってることはほぼすべて同意です(笑)。ただ、いまは結構酔ってらっしゃるようなので、続きはまたの機会に……。
織田「ノートの2000円問題に関しては、改めて買って、検証してみよう。あと、そもそも、ワルイちゃんというキャラビジネスが、今後、女優として復活するうえで、彼女にとって、本当に有益なのかどうかも……。ウイイ~」(酔いが回ってきた)
●わかりました…。
(文・ゴーゴータイムズ雑賀@中野『福しん』にて)
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