4月2日からスタートするNHK朝ドラ『半分、青い。』に伴い、ここにきて俄然注目を浴びている主演女優の永野芽郁(18)。
世間では、朝ドラ史上前代未聞の異例の前倒しで主演が決定した広瀬すず(19)や、稀有な30代で主演が決まった安藤サクラ(32)への関心も依然高いようだが(前者は来年4月スタートの『夏空-なつぞら-』、後者は今年10月スタートの『まんぷく』)、記録の話題性では永野も負けておらず、18歳での主演は、2003年に『てるてる家族』に16歳で主演した石原さとみに次ぐ年少記録といえる。
「彼女の凄さというか、特筆すべき点はまだまだありますよ。
たとえば、カルピスウォーターの13代目ヒロインに選ばれていること。
周知のように後藤久美子や内田有紀、長澤まさみらが務めたヒロインで、25年間でわずか13人しか起用されておらず、実績としては文句なしでしょう。
あとはツイッターのフォロワー数。近年の朝ドラヒロインで比べると、芳根京子が22万2千、葵わかなが6万5千なのに対し、永野は108万6千。
広瀬すずの350万超えは別格として、ネット界での注目度は相当なものがあるといっていいと思います」(アイドルライター)
彼女の凄さといえば、肝心のその演技についてもいえるだろう。知る人ぞ知るように、映画初出演は9歳のときで、18歳にして実に女優歴は9年目。
着実にその演技力を磨き、とりわけ、昨年春の初主演映画『ひるなかの流星』以降の急成長ぶりはめざましいものが。
夏にヒロインを務めたドラマ『僕たちがやりました』での柔軟性と大胆さを兼ね備えた演技は各方面から高い評価を得ることになった。
「共演の窪田正孝と新田真剣佑2人とキス・シーンを披露し、ファンを驚かせましたが、なんといっても当時の彼女はまだ17歳ですからね。
誰にでもできることじゃない。同じく共演の川栄李奈の大胆艶技に触発されたという見方もあるようですが、何にせよ、一切の妥協を許さない女優としてのスタンスは10代女優、いや、20代の女優を含めても稀有と呼んでいい。
さすがに朝ドラで過激な演技は求められませんが、女優、そして女としての新たな見せ場はしっかり作ってくれるはずです」(芸能評論家・三橋りの氏)
大胆な言動といえば、昨秋、朝ドラ主演決定の際に、早々に視聴率に言及したことも記憶に新しい。
「視聴率が何%だとか、ネットニュースが流れてきちゃうと見ちゃうから、それが来年は私になるのは嫌だなと思うんですけど」と率直な心境を吐露したわけだが、10代の女優でなかなか言えることじゃないと思われる。
「トーク番組『ボクらの時代』で広末涼子や新垣結衣らと出演したときも、大先輩2人に臆さず、プレッシャーの問題など演者の本質というべき質問をガンガンぶつけていましたからね。
『UQ MOBILE』のCMで共演中の深田恭子や多部未華子も、その強心臓の気質と存在感には一目置いていると言いますし、今年夏に向けて一番目が離せない10代の女優と呼んでも過言じゃないでしょう」(同氏)
先に行われた某週刊誌の企画では、「同世代の広瀬すず、橋本環奈、平祐奈よりも美人度は下」などとも書かれた彼女だが、この中では一番年下で逆に伸びしろがあるという証左であり、今後さらに飛躍を遂げるチャレンジャーとしては、オイシイ結果とも……(笑)。
なにはともあれ、4月からはニュー・ヒロインの一挙一動に目が離せないということで、“葵”以上の“青い”旋風に大いに注目、期待したいところだ。
(文・織田祐二)
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