イメージDVDで変わらぬ人気を誇るテーマの“先生”モノ。森咲智美、熊田曜子、中村静香、清水みさとなど人気グラドルも演じた人気テーマの要因と歴史的をあらためて検証する!

一日1枚の割合でリリースされているとも言われるグラドルのイメージDVD。定番のシリーズモノ(『ピュア・スマイル』など)のほか、作品ごとに様々なテーマやコンセプトが施されるのが基本だが、そんな中、安定の人気を誇ると呼べるのが学校の教師や家庭教師などの“先生”モノ。あらためて、あえて考察する必要はないとも思われるものの(笑)、その人気の要因とは? さらに歴史的プロセスは?

「そのはじまりは? と問われると難しいですが、一つ挙げられるのは『まいっちんぐマチコ先生』の実写版シリーズ。あくまでドラマモノとしてリリース、さらに映画公開されたわけですが、2003年の仲谷かおり版に始まり、2004年の名波はるか、2005年の磯山さやか、2007年の楠城華子、同じく森下悠里、2009年の相澤仁美あたりの流れはグラドルと先生役の関連性で押さえておくべきでしょう。
そうして、イメージモノで最大のヒット作と言えば、2013年リリースの言わずと知れた清水みさとの『大好き、みさと先生!』。以後、彼女がリリースしたDVDは8作連続Amazonで1位を獲得することになり(注.ただし、そのうち先生モノは2作のみ)、先生モノの人気を決定づけることとなりました」(アイドルライター)

なお、時系列で言えば、尾崎ナナが2011年夏にリリースした『転校生』の中で教師ならぬ保健の先生役にチャレンジしており、こちらが先という見方も。さらに遡ると、こんな作品が……。

「2010年春にリリースされた葉月めぐの『まいっちんぐ!めぐ先生』ですね。『マチコ先生』をはじまりとする流れで考えると、めちゃめちゃ理に適っているという話も(笑)。ちなみに当時の彼女は14歳。王道・先生モノに入れていいのか、ちょっと悩むところではありますが……。清水より先と言えば、2012年にリリースされた中村静香の『しーちゃん先生もありますね。これは王道と呼んでいいでしょう」(芸能ライター・織田祐二氏)

近年では、夏本あさみ、阿久津真央、徳江かな、江藤菜摘、まいてぃ、東雲うみ、脊山麻理子、ヴァネッサ・パン、白河優菜などなど作品が目白押し。ここ1、2年、とみに増えた印象も。

森咲智美の『花びら』熊田曜子の『ヨーコ!』大川成美の『もっといけない関係』など、タイトルに先生がつかない先生モノもありますからね(笑)。数はもっと多いはず。その魅力については、ごく当たり前の見解になりますが、禁断のシチュエーションが楽しめるという点。グラドルからしたら馴染みの薄いナースなどに比べて、入り込みやすいというのもあるでしょう。森咲の『花びら』はメガヒットを記録中ですし、この路線はさらに盛り上がりを見せるはずです」(織田氏)

いまや、人気グラドルの登竜門、イメージDVD売り上げアップのマスト・コンセプトとも呼べそうな先生モノ。清水みさとほどの代名詞的成功ケースは現時点ないようだが、今後も引き続き要注目の設定コンセプトであるのは間違いない。
 
(文・天然バナナ工場長)