10年ぶりの写真集で初のヘアヌードを披露。
AmazonやDMM.conなど各売り上げランキングで上位を記録し、文字どおり大ヒットとなった渡辺万美(28)の写真集『BAMBI』。
2007年に野田会長率いる(イエローキャブ軍団あらため)サンズ軍団の一員としてデビューして以来、様々な苦節や波乱万丈を経ての一つの到達点ともいえる作品のリリースは、本人はむろん、ファンにとっても感慨ひとしおだろう。
「高3だった2007年10月16日に出場したトリンプ・インターナショナル・ジャパン主催のヒップコンテスト『ショウ・ミー・ユア・スロギー』日本大会で優勝。
世界大会では惜しくも結果が得られなかったものの、約半月後の11月5日、同大会で審査員を務めていた野田会長のサンズエンタテインメントと契約。
その10日後に受けたオーディションで、小日向文世主演のドラマ『あしたの、喜多善男〜世界一不運な男の、奇跡の11日間〜』のレギュラー出演が決定。
イエキャブ~サンズの歴史を紐解いても、これ以上ない好スタートを切ったわけで、当時の彼女のポテンシャルの評判、注目度の高さが思い返されます」(芸能評論家・三橋りの氏)
当時のボディのスペックは身長164センチ、3サイズが上から95・59・87(現在は165センチ。
上から95・60・89)。パワフルな爆乳ぶりで、ヒップのみならず巨乳新世代の最有望株――当時でいえば、ポストほしのあき、ポスト相澤仁美――として大いに注目されたものだった。
「ただ、ファンなら周知のように、2009年いっぱいで彼女はサンズを退社。
2013年に日テレジェニックにノミネートされたほか、同年、現在の事務所と契約してミスFLASH2014にもエントリー、復活を期しますが、いずれも好結果は得られず。
それでも、女優として端役ながら朝ドラ『あまちゃん』、大河ドラマ『軍師官兵衛』などの話題作に出演し、着実に実績を積み重ねることに。
“千歳船橋の四天王”といった一連の元ヤン告白はバラエティにおけるご愛嬌として(笑)、並行してコンスタントにグラビア活動も続けるなど、アイドル道を邁進。グラドル歴10年を経ての節目の決断には心から拍手を贈りたいところです」(同氏)
写真集『BAMBI』全96ページは、その胸の重みよろしく(筆者的には、その乳輪の深い色味と陰毛の濃艶な黒味も推奨したい)、重厚かつ興趣に富んだ内容になっている。
一部ネット評を見ると「ヘアの写真が少ない」という声も散見されるが、洗面室から階段にかけてのシークエンスにおけるヘアの披露は圧巻の一言に尽きるし、なんといっても帯にも書かれているようにあくまで同作品は「ヘア・ヌード写真集」であって「ヘア写真集」ではない。
28年間の生き様が集約されたかのようなその乳輪の濃い色味と大きな円状の形はただただエロティックに美しく、ラスト、ベッドの上で完全に放心しきった表情は十分に見る価値……ならぬ買う価値があるといえる(その表情にはもう一つ必見の特筆点もあるが、ここでは触れず。各自で確認していただきたい)。
「最後に評論家的主観を言わせてもらえば、デビュー6、7年を過ぎたあたりからグラビアの面白みがよりわかってきたんじゃないでしょうか。
ここ数年のグラドルとしての彼女の振舞いや言動を見ると、そんな気がします。元々、歌手志望で、ミュージカルに思い入れが強い彼女にとって、心身ともにグラビアの真の境地に至るまで丸10年を擁したような感も。
その意味で本作は、彼女の芸能人生すべてが詰まった、持ち重りのする一冊と呼べるでしょう」(同氏)
写真集のセールスでは、乃木坂勢や欅坂勢のそれが話題を独占中の昨今だが、その子の持つ魅力を最大限に活写させたという意味では、『BAMBI』はそれらに決してヒケをとらない内容の濃さと完成度に満ち溢れている。使い勝手も十分(笑)。
(文・織田祐二)