山地まり、岸明日香ら、人気グラドルが相次いで歌手デビュー。この流れに注目する一方で、グラドルのCDリリースには危惧する声も。はたして、そのワケとは?

 10月18日にシングル『明日はきっといい天気』をリリースした山地まり(23)に続いて、11月22日には岸明日香(26)がシングル『ずっと‥ね / 雪のVIRGIN ROAD』をリリース。ここにきて、人気グラドルの歌手デビューが続いているが、はたして、この動きは単なる偶然なのか? 芸能評論家の三橋りの氏に聞いてみた。

「山地は新機軸としての歌手活動、岸の場合は自信が出演する映画『インフォ・メン 獣の笑み、ゲスの涙。』(12月9日公開)の主題歌担当ということで、ややその内情は異なりますが、人気グラドルの意表を突く展開としては共通するものが。
目下、グラドルの歌手活動という意味では篠崎愛のそれが筆頭に挙げられますが、知名度に比して苦戦気味ではあるものの、一定の評価やイベント仕事の獲得に確実に結びついており、今後、我も続けとばかりに、それなりに歌に自信がある人気グラドルの歌手活動進出は十分にありうることだと思いますね」

 確かに人気グラドルといえど、雑誌のグラビアやDVDのリリースだけでは、仕事としておのずと限界が来るというもの。
 女優なり、バラエティなり、歌手なり、次なるステップとして新たな展開を目論むのは、芸能界で生き残るうえでは当然の流れといえるが。

「ただ、篠崎にしろ、かつての谷村奈南にしろ、セクシー系のペルソナの歌手活動は、同性からの支持が受け入れられにくいというのがネック。
 アーティスト志向で行くなら、なにはなくとも女性に共感されるようなスタンス、展開が必要と思われますが、男性ファンを排除するわけにも当然いかず(笑)、なかなか難しいのがここまでの実情。
 山地の『明日は~』などは、サウンド的にもヴォーカル的にも歌手としての本気度がビシバシ感じられますが、オリコンのランキング的にもネットの反響などを見ても、現時点、世の女性にはほとんど届いていない模様で……」(同氏)

人気グラドルのCDデビューに関しては、こんなネガティブな見解も

「かつて、一時、人気グラドルのCDリリース・ブームのような流れがあったのですが、小倉優子、小野真弓、相澤仁美、南明奈、小阪由佳、矢吹春奈、ほしのあき、佐藤寛子など、歌手デビューした面々の多くが、その後、お騒がせを起こすという事態に。
 むろんそこにハッキリした因果関係などはありませんが、売り上げがほとんど見込めないという現実も含めて、グラドルの歌手デビューには、否定的で冷ややかな視線を持つ業界人やファンは大勢いることでしょう」(アイドルライター)

 ちなみに、篠崎愛のメジャーCDデビュー後の3枚のシングルのオリコンの最高位の推移を見ると、22位(1st『口の悪い女』)、23位(2nd『TRUE LOVE』、25位(3rd『Floatin’ Like The Moon』と微妙に下がっているのが実情。
 あれだけ歌唱力があって、楽曲にも定評がある彼女の実績を見る限り、後進のグラドルの歌手活動は完全に絶望的と言わざるえないが(笑)。

 とはいえ、なにが起こっても不思議でない昨今の芸能界(なにより歌手・ピコ太郎のブレイクが極めつけ)。くだんのジンクス打破、既成概念を覆す意味でも、グラドルの歌手活動には大いに注目、期待……しておきたい(やはり弱気?)。

(文・山口容子)

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