イメージガール、アンバサダーなどを複数年連続で採用される女の子が出てこないグラドル・シーンの実情を考察してみた

グラドルとイメージガールの関係性

今も昔も人気の変動が著しいグラドル・シーンにあって、長きにわたってイメージ・ガールやアンバサダーポスト(役職)を務めることは極めて稀なこと。そんな中、あらためて注目、評価されているのが、「ボートレース多摩川アンバサダー」を今年で5年連続務めている、えなこの存在だろう。芸能ライターの織田祐二氏が語る。

「栄冠の長期政権とでも言いましょうか(笑)。ソロの場合、新規な話題やフレッシュさを求めると、やはり、顔は変えたくなるのが主催者側の意向というもの。過去の例でいうと、ミスヤングアニマルで、2002年から2005年までの4年栄冠をキープした小倉優子、2011年から2014年まで同じく4年栄冠をキープした篠崎愛の存在がありますが、5年連続というのはさすがに聞いたことがない。ちなみにボートレース多摩川といえば、かつて、バニラビーンズのレナが『アイドルフェス・イン・ボートレース多摩川』で7年連続ナビゲーターを務め、“多摩川のおんな”の呼称をほしいままにしましたが(笑)、現状、その呼称はえなこで決まりでしょう」

今年2月に決まった「レースクイーン・オブ・ザ・イヤー21-22」では、近藤みやびが2年ぶりに栄冠に返り咲き、話題を呼んだのは周知のとおり。同栄冠史上初の快挙となったが、そういった動きはやはり異例といえるだろう。芸能評論家の三橋りの氏も語る。

「森咲智美が『グラビア・オブ・ザ・イヤー』で3連覇して殿堂入りしたのも記憶に新しいところ。森咲にしろ、えなこにしろ、小倉にしろ、篠崎にしろ、グラドルの枠を超えた、一般層における知名度もしっかり誇っている面々ですよね。連覇させることによって、その栄冠自体の価値や認知度がさらにアップするというフェーズもあるわけで、こういう流れはより顕著化していくはず。ネットニュースなどの話題性の面でも、世間的に無名の子で行くより名前の通った子で行ったほうが盛り上がりやすく、注目もされやすいというのはあるでしょうね」

なお、5連覇ということでは、グラドルではないが、女子アナの水卜麻美がオリコン調べの「好きな女性アナウンサーランキング」で5連覇し(「理想の上司ランキング」では、先頃6連覇達成)、殿堂入りしたのもよく知られる話で、「連覇=驚異的支持・関心の証左」という意味で、意外に実は相当数の人間に馴染んでいる事例ともいえそうだ。

「グラドル・シーンでは成し遂げた者はまだまだ少なく、今後、注目のトピックの一つといえるでしょう。そうして、そういう子を輩出するために重要事項といえるのがタイトル、栄冠の新規設立。現状あるラインナップだけでは心もとない。グラドルならではの賞からイメージガール、アンバサダーに至るまで、最低でも100ぐらいは欲しい(笑)。数が増えれば増えるほど、連覇の可能性は必然増えるわけですから」(織田氏)

なんとも妙に消極的な提案の感もあるものの(笑)、なるほど、偉大なる伝説の「阪神タイガースのバース、掛布、岡田のバックスクリーン3連発」の記録も最初にバースが打たなければ生まれなかった同様、最初の一発こと「まずは栄冠の獲得」が大前提で、確かにそれがなければ連続性は生まれず(巨人V9の話をあえて出さないのは筆者の事情によりご容赦!?)。

複数年連続受賞OK(そうでなければ意味がない)のグラドルの栄冠のさらなる誕生、ひいては、えなこに続け!と、ほかのボートレース場はむろん、競馬、競輪、パチンコ、パチスロ、ゲーム、麻雀、ポーカーなどなどグラドルに関係が深い各方面各所からアンバサダー制度が生まれることに期待したい次第。

(文・ゴーゴータイムズ雑賀)

PLAY/森咲智美