【今年デビュー10周年のグラドルを総括!】岸明日香、星名美津紀、筧美和子、佐野ひなこ、片山萌美、浅川梨奈、大川成美、彩川ひなのなどは変わらず好調。一方で、石田桃香が衝撃の引退!

今年デビュー10周年のグラドルを総括!

芸能ライター・ニイゼキユウジ(以下、ニイゼキ) 先だっての石田桃香の引退表明はショッキングでしたね

芸能ライター・織田祐二(以下、織田) まさに寝耳に水。昨年12月にリリースした1stDVDが再びamazonランキングで1位になるなど、反響の大きさを垣間見せてくれたわけで、今後の期待値を考えると残念でならない

ニイゼキ 彼女ってデビュー10周年だったはずですが、結局それ関連のアクションがなにもなくて、ファンをヤキモキさせていた矢先のことで

織田 そういう意味で今年は10周年の子が多いよね。岸明日香、佐野ひなこ、浅川梨奈、星名美津紀、片山萌美、彩川ひなの、大川成美……

ニイゼキ 錚々たる顔ぶれですよね。岸、佐野、浅川、彩川は10周年記念の写真集リリースで大きな話題を集めることに。できれば、星名にも動きを期待したいところ

織田 片山は先頃、10年ぶりに髪をバッサリ、ショートにして話題に。彼女ってデビュー時はショートだったんだな

ニイゼキ 彼女は8月に10年目の節目のイメージDVDをリリース予定です

織田 筧美和子は10周年じゃないの?

ニイゼキ ブレイク前、2012年の映画『鍵泥棒のメソッド』の出演ですね。ただ、本当にチョイ役なので、事務所的には『テラスハウス』の2013年をスタートラインとして考えているとも……?

織田 なるほど、そういうことなのか(苦笑)。でも、2012年当時って、グラドルがグループ系の子のグラビア猛進撃で完全に押され気味の時期で、10年後、こんな未来が待っていようとは予想だにしなかった

ニイゼキ 織田氏が当時やっていた元祖(笑)「グラドル番付」の顔ぶれを見ると、横綱が吉木りさ、杉原杏璃、中村静香、篠崎愛、佐山彩香、村上友梨の6人。この6人という数字が迷走の表れという?

織田 数で勝負という論理ね(笑)。いや、最近のグラドル・ファンはわからないかもだけど、当時はかなりヤバい雰囲気があった。2000年代に構築、確立された「人気グラドルのTVバラエティ進出」や「週刊マンガ誌の表紙登場」の流れが崩れてしまったのだから。

ニイゼキ 吉木が1人、気を吐いていたという……

織田 杉原とか中村とか、バラエティの印象も強いけど、活躍するのはもう数年あとの時期ということになる

ニイゼキ あの年って、確か、1月から賛否両論の物議を醸した『撮らないでください!!グラビアアイドル裏物語』が放送された年ですよね

織田 うむ。興味深い内容ではあったけど、AKB系のグラビアのクリーンなイメージと完全に一線を画す結果になった

ニイゼキ 一説によると、織田さんが前年に出した『グラビアアイドル「幻想」論』が少しだけ元ネタになっているとも……(苦笑)

織田 時系列的に見るとそうかもだけど、よくわからない。単に「幻想」というワードだけが抜き出されてヒントになった可能性……というのは、まあ、何人かの人から言われたけども(苦笑)

ニイゼキ 2012年って、日テレジェニックの子6人、全員が初めて関連のイメージDVDを出さなかった年でもあります

織田 あれはかわいそうだった。いや、だからそういうグラドル冬の時代みたいなムードが、少なくとも業界内では厳然たる実情としてあったんだよね

ニイゼキ そういう中で登場した前述の面々。こうしてあらためて眺めてみると、感慨深いというか、象徴的というか、なんというか(苦笑)

織田 言わんとしていることはわかるよ。厳密に言って個性はバラバラで、それぞれのグラビアに対するスタンスは異なってはいるけれど、そこにはニーズとして長きにわたって求め続けるファンへの思いが一貫としてあって、個々なりのグラビア愛が溢れている感じ。グラビア仕事の意義とか重みがとても感じられる。だからそういう意味で……

ニイゼキ 石田桃香の引退は惜しいですよね

織田 惜しすぎる。いっぺん“フツーの女の子”に戻っていただくのはよいとして、機を見て、またの始動を望みたいところ

ニイゼキ いいですね。あのキョンキョンや明菜を生んだ花の1982年組に負けじと、グラドル界の花の2012年組の魅力も永久不滅ですから。そういう復活は大歓迎です!

(文責・ニイゼキユウジ)