島崎遥香と川栄李奈、女優としての実績はどちらに軍配が?
元AKB48の演技対決といえば、大島優子と前田敦子のそれが一時喧しく言われたものだが、目下のライバル比較といえば、“ぱるる”こと島崎遥香(23)と川栄李奈(22)の2人だろう。AKB時代は同じチームAに所属し(2014年2月の大組閣後)、人気を二分したほか、派生ユニット『ニャーKB withツチノコパンダ』ではともに活動。グループ卒業後はそれぞれ女優として本格的に活動開始ということで、ネットでもなにかとやたら比較されているのが実情だ。
「島崎の最初のドラマ出演が『マジすか学園』の最終話で、川栄が『マジすか学園2』の最終話。映画初出演がともに『劇場版 私立バカレア高校』で、同作は島崎がヒロインということもありますが、似たような歩みと言っていい。これまで出演したドラマは島崎が18本で、川栄が26本。ただし、島崎のほうがレギュラーものが多いので、ほぼ互角とみなしたい(笑)。映画は島崎が5本で、川栄が2本ですが、川栄は3本公開を控え、こちらも互角。CMの本数もほぼ互角と言っていいと思いますが、ここ2年ほどで川栄の出演数が急増している点が興味深いと言えます」(アイドル評論家・三橋りの氏)
女優としての2人の共通項と言えば、NHKの朝ドラも挙げられる。川栄は昨年、『とと姉ちゃん』に出演し、高評価を受けたが、島崎も目下放送中の『ひよっこ』の出演で新境地を開拓したと大きな話題を集めている。
「軍配のほうは……、正直、難しく、甲乙つけがたいというのが率直な感想。2人の女優観を見てみると、島崎の目標が綾瀬はるか、川栄の目標が大島優子と満島ひかりということでファンの間では流布していますが、これまでの役どころや演技を見ると、目標の女優が逆でもよさそう?(笑)。あと、『なんでもできる女優をめざす』という川栄に対し、『自分とは違う性格の子を演じてみたい』という島崎。女優一本に活路を見出した両者の本気の発言であり、その辺はヒロイン、端役問わずコンスタントに出続け、女優漬けの身ならではの意志表明とも。現時点の軍配はともかく、今後の伸びしろ対決という意味では、かつての大島対前田のレベルを遙かに超えた末頼もしさと言ってもいいんじゃないでしょうか」(同氏)
2人の演技のポテンシャルについてまったく異論はなし。ここ最近の勢いを見ると、賞レースでは川栄が先に名乗りを上げそうな予感もあるが、稀代の個性派女優としてのぱるるの歩みにも大いに期待したいところ。加えて、ネットではお馴染みの『世界で最も美しい顔100人』ランキングに2013年以来4年連続選出されているという点を考慮して(同ランキングの価値には賛否あるものの、日本人で過去4年以上のランクインは佐々木希、桐谷美玲、石原さとみと彼女の4人だけ。納得できる人には妙に納得できるランキング!?)、ぱるるには海外の作品の出演なんてのも切望したい。
(文・織田祐二)
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