つけ麺の神様・山岸一雄さんの味はいまでも数多くの弟子に引き継がれている
いまでは一般的な食べ物として人気を博す「つけ麺」だが、それは「ある人物」がラーメン屋の修業時代に賄いとして食べていたものが広まったものだった。
その「ある人物」とはつけ麺の神様として有名な山岸一雄さん。
2015年に惜しまれつつもこの世を去ったが、いまでも全国各地に暖簾分けをした弟子がおり、その秘伝の味を受け継いでいるのだ。
山岸さんが賄いとして食べていたものとは「湯呑にラーメンスープとしょうゆを入れたものに、余った麺を浸したもの」という、いたってシンプルな賄い食だった。
それがいまでは「つけ麺」として大人気を誇る存在となった。
東池袋大勝軒は1961年に開店、その頃は珍しかったつけ麺を求めて、連日数百メートルの行列が出来たのは有名な光景だ。
しかし、山岸さんの体調悪化と店付近の再開発もあり2007年3月に閉店した。
いまではかつての大勝軒から100メートルほど離れた高速道路の高架下に移転。
山岸さんの味をしっかりと守っている。
(取材・撮影:KKフォトグラフ)