おのののか、わちみなみ、みうらうみ、うさまりあ、ちとせよしの…etc 語感とインパクトで注目を集める平仮名ネーミングのアイドルたち。その歴史と実情を検証

おのののか、わちみなみ、みうらうみ、うさまりあ、ちとせよしのetc、字面的に視覚的にとみに印象に残る平仮名ネームのアイドルたち。目下、続出中! 
とまで言い切るのはちょっとアレですが(笑)、コンスタントに登場している感がある平仮名ネームのアイドルの歴史、実情について調べてみることに。芸能ライターの織田祐二氏が語る。

「芸能人全体で見ると、そう珍しくもないと思いますが、なるほど、アイドルに限定すると、案外いないものかも。起源的に遡ってパッと思い浮かぶのは、80年代アイドルとして人気を博した“いしのようこ”、1989年に改名デビューで一気にグラビア・クイーンに躍り出た“かとうれいこ”、’92年にアイドル女優としてデビューした“ともさかりえ”あたりですかね。
自分の専門分野である(笑)グラドルでいうと、“ほしのあき”とか、“ますきあこ”とか“あべみほ”とか。それ以前の90年代でいうと、“しいなまお”とか“そめやゆきこ”とか。
現在、時代を席巻中のAKB系や坂道系では皆無ということを考えると、アイドル界に限ってはレアなネーミングと位置づけていいんじゃないでしょうか」

グラドル初代(?)平仮名ネーミングのかとうれいこはともかく、ほしのあき以降(しいなまお以降?)、冒頭の面々を見てもわかるように、グラドルのそれは5文字の子がやたら多いことに気づかされる。グラドルの平仮名ネームは5文字が最高! なんて法則でもあるのか。

「さすがにそのような法則はないと思われますが、ほしのあきの影響という点は無視できない気がしますね。
2000年代を代表する人気グラドルである彼女のネーミングの文字としての視覚的印象度、インパクトは、当時を知る者は特に脳裏に強くインプットされているはず。
ちなみに、“おのののか”と“みうらうみ”はプラチナムプロダクション所属、“わちみなみ”はホリプロ所属で、どちらの事務所もグラドル事務所の老舗として君臨中。
ほしののブレイク期にともに多くのライバルのグラドルを輩出してきた流れもあり、平仮名ネームへの思いは、ほかの事務所以上に強いといっていいんじゃないでしょうか」(織田氏)

都丸紗也華や佐野ひなこあたりを平仮名表記で行かなかった点を踏まえると、各事務所のこだわり度の信ぴょう性については、やや微妙なところもなきにしもあらずだが(笑)。
確かにあえて平仮名表記のアイドルを誕生させている実情を見ると、それ相応の思いや思惑があるのだろう。

「法則の有無はともかく、ネーミングの語感との相性はあるでしょうね。“あべみほ”が一時『運気が悪いから』と漢字名にしましたが、その後、あっさり戻したのは記憶に新しいところ。5文字よろしく4文字の姓名も平仮名ネーミングとの相性がいいように思われます。6文字の平仮名ネームだと、“ほしのあすか”や“やまぐちりこ”あたりのAV系が印象深い(笑)。その意味でも、1stDVDが高セールスを記録中の爆乳新人“ちとせよしの”には大いに注目しています」(芸能評論家・三橋りの氏)

おのののか、わちみなみなど、語呂のユニークさやキュート感がともなえば、さらに印象度がアップするといえる平仮名ネーミング。アイドル界において、今後どんな推移を見せていくのか(個人的にはAKB系や坂道系のメンバーにも)、興味深く注目したい。

(文・山口容子)

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