2014年1月、“尻職人”こと倉持由香の発案、提唱のもと始動したグラドル自画撮り部。
グラドル史上類を見ない画期的な動きに多くのファン、メディア、そして、グラドルたちが注目し、結果、様々な賛否を招くことにもなったが、なんだかんだで(笑)5年目を迎えることに。なにはともあれ、めでたいということで。
「当時は、彼女がアイドルの穴2013準日テレジェニックベスト巨尻賞を獲得して、尻ドルとして俄然勢いに乗ってる時期でしたね。アイドルメディアはもちろん、アイドルとは関係ない媒体や著名人もその動きをおもしろがって取り上げ、一気に火がついた感じ。同じ時期に森下悠里、岸明日香、星名美津紀あたりを中心に肉食女子部が結成され、相乗効果でグラドル・シーンが再注目されたわけですが、気がつけば、肉食女子部はフェードアウト。地道にコツコツと継続してきたグラドル自画撮り部には素直に感服したいところです」(グラドル評論家)
グラドル自画撮り部の特徴は、なんといっても“よけいな大人の手がかかっていない”、グラドルのグラドルによるグラドルのためのコミュニティということだろう。よくいえば、そのフレキシブルで自由な体質が新しくウケたわけだが、逆にいえば、それ以上の仕掛けが皆無で、プロフェッショナルの活動としては限界が見えたという指摘も。設立当時に倉持由香に取材を試みたという芸能ライターの織田祐二氏にその辺聞いてみた。
「現時点、公式ツイッターのフォロアーの数は4万6千強。部長の倉持のそれが35万5千強ということを考えると、その数字の開きは気になるところですが、ただ、当初から彼女自身『お金に結びつけることは難しい』ということを言っていて、その方向性はブレてないんですよね。そもそも、部が設立された当時は、AKBを中心とするグループ系にグラドル勢が完全に押されている時期で、結果的に話題性や注目度によりそれを打破するキッカケとなったという功績だけで十分な感も。部としてはコスプレ写真集をリリースしたり、『週プレ』とのコラボ企画を実現させましたが、おそらく、ほかにも多くの依頼や動きがあったはずで、それを受け入れなかったのは彼女や副部長の吉田早希の明確な意思によるものでしょう」
確かにくだんの肉食女子部などはメンバーが破格に豪華だった一方で、その統率性という意味では多くの問題点が生じたとも言われる。奇をてらわず、継続は力なりのグラドル自画撮り部のやり方には一理あったと言わざるえない。
「現在も新人グラドルが続々ハッシュタグをつけて参加しているほか、青山ひかるあたりも依然、愛情愛着を持って書き込みをするなど、まだまだ注目要素は十分。グラドル盛況の流れに乗って、ここから次なるトップ・グラドルが生まれる可能性は大いにありますよ。うーん、個人的には、いまだウィキペディアにその項目がないのが不思議な感じもありますが……」(織田氏)
「かつて、評論家&コラムニストの山田五郎氏は倉持を評して『着地点が見えないのがおもしろい』などと言いましたが、グラドル自画撮り部がまさにそれ。このまま地道に続くか、はたまた、さらに大化けするか。まったく読めず、そこが魅力、妙味と言えるでしょう」(前出・グラドル評論家)
先だっては、倉持と吉田であの軍艦島に上陸し、話題を呼ぶことに(笑)。グラドル自画撮り部のニーズと存在価値は依然不滅、今後は10年目をめざして、さらなる発展に期待したいところだ。
(文・山口容子)
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