「巨乳」、「微乳」に続いて、密かに浸透しつつある「適乳」!そ の言葉の意義と歴史、今後の定着度をうらなってみた!?

気づけば昨今、メディアのいくつかで盛んに使われている感のある“適乳”という言葉。“適当な乳”という意味では無論なく、巨乳でも微乳でもない“適度な大きさの乳”ということだが、あらためて、その定義について考えてみると?

「適乳の代表格は、85センチDカップの大貫彩香。ほかには、彩川ひなの(85センチ)、本郷杏(85センチ)、佐倉仁菜(85センチ)あたりでしょうか。
某老舗週刊誌やグラドル中心のニュースを扱っている某ネットニュースなどで頻繁に使われていますが、そもそもは、2000年代半ばにアニメ化もされたマンガ作品『あまえないでよっ!!』における登場人物の女の子の胸を評した言葉ですね。
彼女は身長161センチ、3サイズが85、56、83という設定で、その数値こそ、適乳の原点といっていいかと」(アイドル評論家・三橋りの氏)

一口に85センチ(それもDカップぐらい)といえど、身長152センチの子のそれと、身長168センチの子のそれでは見た目の印象が大きく異なるというもの。

単純に胸の数値が同じというだけで適乳と呼ぶのは無理があるかもしれない。ちなみに前述の大貫の身長は157センチ、彩川は154センチ、本郷は165センチ、佐倉は160センチで、身長も含めたバランス的に原点に一番近いのは佐倉になる。

「まあ、目下のグラドル界での適乳の実態を見ると、胸の大きさのみで身長とのバランスまでこだわっているフシは見られませんが。
身長の高低によって適乳の基準は変わってくるという見方もありますが、現時点、そこまでは細かく求めていないのが実情です(笑)」(三橋氏)

巨乳や微乳と異なり、“適乳”は一種の主観的評価が含まれている感もあり、どこか曖昧な印象も。巨乳や微乳に続く言葉なら、むしろ“中乳”ぐらいの言い方のほうがわかりやすいようにも思えるが(笑)。芸能ライターのニイゼキユウジ氏にも聞いてみた。

「“適乳”という言葉が今後どこまで流行るかは未知数ですが、うーん、やはり、シーンを揺るがすような適乳グラドルの登場でしょうね。もちろん、大貫や本郷あたりのさらなる活躍にも期待したいところですが……。
ただ、過去の85センチ前後のDカップ勢を調べると、釈由美子に始まり、仲根かすみ、平山あや、藤崎奈々子、原史奈、スザンヌ、滝川綾、清水ゆう子など、シーンの中核を担ってきた子が大勢いるのがわかります。
“適乳”という呼称の良し悪しはともかく、グラドル・ファンからすると無意識、潜在的に長きにわたって求め続けてきた、言わば、好みに“適した胸”ともいえそうで、今後も注目したいところです」

“適乳”という言葉を使い慣れていない身からすると、使うたびにどこかしっくり来ないような、面映ゆい感もあり……。

そんな中、筆者的には、昨今の顔ぶれでは元AKB48の永尾まりや(80センチ、C~Dカップ)のそれが、見た目的にその呼称にふさわしく合致するように思われ、あらためて、大いに注目する次第。彼女あたりが「ワタシこそが適乳!」などと公言してくれたら、その言葉、グンと使いやすくなりそうだが(苦笑)。

(文・織田祐二)