「ベイスターズ女子」を自認するグラドルたち
「ヤクルトの独走、許すまじ!」とばかりにペナント後半戦を盛り上げ、73勝68敗2分けという好成績、見事セ・リーグ2位の順位で締めくくった横浜DeNAベイスターズ。クライマックス・ステージの戦いぶりに俄然注目が集まるが(10月5日現在)、そんな中、にわかに、いや、あらためて、話題を巻き起こしているのがベイスターズを日夜熱烈に応援する「ベイスターズ女子」を自認するグラドルたち。かつては西武ライオンズのオフィシャル媒体でも執筆するなど、プロ野球事情にめっぽう詳しいムック編集者のブライアン飯野氏が語る。
「『あらためて注目』というのがポイントですかね。確かに以前からSNSなどの言動で熱烈なベイスターズ女子ぶりをアピールするグラドルは多く、ざっと挙げただけでも、大貫彩香、池田裕子、新田ゆう、藤井マリー、葉月ゆめ、ほのか、井口綾子、脊山麻理子、小川理子、島﨑由莉香、小那海あや、立花紫音などなど人気者がズラリ。重鎮では、釈由美子、井川遥のツートップがいますし、他球団のファンのグラドルに比べて、層、熱量ともに圧倒しているのがベイスターズ女子グラドルの実情と言えそうです」
確かにファン度の質(球場観戦報告のツイートが多いのも特徴的)と量でここまで揃っているチームはほかにないような? あらためて(今回、こればかりだが)、ベイスターズに魅せられるグラドルが多い理由とは?
「2010年代以降、カープ女子、タカガール、TORACOなどの名称がお馴染みになりましたが、それらの人気、知名度に猛追しているのがベイスターズ女子。単純にその実情に比例してベイスターズ女子グラドルが多いと言えるはずですが、いわゆる巨人人気の著しい低下とともに、首都圏のチーム――ヤクルト、DeNA、西武、ロッテあたりの人気が上昇する現象に沿ってというのが一つ。もう一つは、実際観戦した際のおもしろさですかね。選手に実力派にして個性派が多い一面に加え、勝利インタビューや勝利の打ち上げ花火などの企画の妙味。ラミレス監督就任の2016年以降は7年間でAクラス入りが4回、うち2位が2回と確実に強さを増しているのもポイントでしょう。ベイスターズ女子グラドルって、観戦を楽しみながらも野球自体を客観的に緻密に見ているのが印象的なんです」(同氏)
実情として1998年以降は優勝から離れているベイスターズ。その意味でファンも一喜一憂するでなしに達観、長期トータル的に展望している向きも感ぜられ、彼女らの潔く清々しい言動がよい塩梅で相乗効果となっている趣きも……(ちょっと誉めすぎ?)。
「グラドル・ファン界の正しき黒幕インフルエンサーにして(笑)、ホエールズ時代から半世紀以上にわたって同球団を応援するいさむ氏(@isamu2714)がコンスタントに『次世代ベイスターズグラビア番付』なるものをツイッターで発表していますが、彼女ら大勢の公認のもと幅広い支持を獲得中で、グラドルとグラドル・ファンが一体一丸となってチームを応援するという流れは他チームの追随を許さずの様相。チーム盛況の原動力として大きく担っているのは間違いないと言えます」(ネットライター・天然バナナ工場長氏)
余談ながら、6月7日・札幌ドームで達成された今永投手のノーヒットノーランの試合を現地観戦したのが、新進タレントの石上まひな。グラドルとしての実績はまだまだながら、くだんの最新番付では堂々東方横綱に呈されるなど、大きな話題を獲得することに。依然俄然のファン層の厚さも含めて、今後も当面目が離せないのがベイスターズ女子グラドルなのだ!
(文・織田“イーグルス女子グラドルにも期待”祐二)