“再現クッキング”~料理マンガの元祖・包丁人味平に出てきた麻薬のブラックカレーを再現!
さて、今回からはじまる当サイトの新企画、再現クッキングのコーナーであります。記念すべき一回目は、料理マンガの元祖『包丁人味平』より、伝説のブラックカレーづくりに挑戦してみたいと思います。
今をさかのぼること42年前。少年ジャンプに連載されていた本作は、
ミスター味っ子よりも美味しんぼよりも時代にさきがけて描かれた、
料理マンガの草分け的存在であります。当時の少年たちは主人公の味平
がつくるアイスクリームの天ぷらや、ドラム缶ラーメンなどの必殺料理
に魅了され、夢中になって読んだものでした。
なかでも、カレー将軍こと鼻田香作との激闘が描かれたカレー勝負の
長編は名作中の名作。鼻田香作がつくりだした神秘の味、ブラックカレーは
食べた者をとりこにし、味平カレーは完膚なきまでの敗北を喫します。
しかし、このブラックカレーにはおそるべき秘密が隠されていました。なんと、
麻薬成分がふくまれるスパイスが使用され、一度食べた者はもはやブラック
カレーなしではいられぬ中毒状態におちいってしまうのです。
(味平の助っ人・佐吉さんまでもブラックカレーのとりこになってトリップ中)
気がつけば助っ人の佐吉さんも、味平にほの字の梨花さんまでも毎日
こっそりブラックカレーを食べにいく始末。麻薬成分の秘密を知らぬ
味平は、くやしさに打ちふるえながらも、鼻田香作に敗北宣言します。
味平「く…くやしいが…俺の負けだ!」
鼻田「クアーッカッカッカッ…俺の負けだと…思い上がるんじゃ
ねえぜ味平。みろこの客たちを。みんな俺の作ったブラックカレーに
酔いしれているじゃねえか。こいつらはもう俺のブラックカレーなし
では生きていけなくなるんだぜ。クアーッカッカッカッカカカ…」
店のオーナーは鼻田のただならぬ雰囲気を察知し、救急車を呼びます。
サイレンとともに搬送されていった鼻田。そして後日……
新聞の一面に「ブラックカレーは麻薬」の大ニュース。そして鼻田
香作自身もブラックカレーの調合によって中毒になり、精神に異常を
きたしてしまうという壮絶なラストシーンを迎えます。
どーですかみなさん。この少年マンガにあるまじき劇的ストーリー。
この伝説の麻薬のブラックカレー、食べて見たいと思いませんか?
思いますね? というわけで前置きが長くなりましたが、
いよいよ今回の「麻薬のブラックカレー」再現コーナーに突入
であります。