塩、胡椒、おろしニンニクをたっぷりすりこんだら、まずは
表面だけ焼き色をつけます。中は生でオーケー。え? 骨が
ついてねーじゃねえかって?
まあ、仕上げをごろうじろ(海原雄山風)
とくに骨を通す面を丁寧に焼きつけます。一度骨をさしてしまうと、
その面はフライパンに密着させて焼けなくなるからです。
くどいようですが内部は完全なナマでいいです。
表面が焼けたら骨をつける作業。まずはステーキナイフで肉に穴あけ。
貫通したらグリグリまわして穴をひろげます。肉がさけて穴が
デカくなりすぎることにご注意。
ゆっくり慎重に、肉がさけないように骨を押し込んでいきます。
これでもう九割がたできたといってもいいでしょう。
あとはもう、料理初心者向けのローストビーフの
作り方と同じですから。
肉をフライパンにもどし、焦がさぬようひたすらコロコロと
転がしながら約20分、根気よく焼く。かんたんですが気を抜く
とすぐ焦げます。目安は一面を焼くのに一分以内、すぐ別の面、
のくりかえし。
火力はこんなに弱火。マックスの弱火です。これでも注意しないと
肉はかんたんに黒こげになります。ここだけは気をつけて。
約20分の転がし焼きを終えたら、いよいよ仕上げ。
すばやくアルミホイルで三重ぐらいに巻いて、骨の部分を
きゅっとしぼればこのように……
さらにバスタオルですばやくぐるぐる巻きにして輪ゴムでとめる。
この状態で放置すること約二時間。余熱でしっかり火が通ります。
そして二時間後……
バーン!
ルフィの骨付き肉の完成!
ワイルドに手持ち!
どーですかこのクオリティ。肉のイラストと比べてみても、
サイズ感といいフォルムといいなかなかの再現具合では?
しかし、肝心なのはやはりお味ですな。ではでは一口……
ガブッ…
う、う、うめェェェーーーーーッツ!!!!!
噛みしめるほどにほとばしり、皿にまでしたたる肉汁!
俺のつくったルフィの肉最高!
塩かげんもパーペキ!
焼け具合もパーペキ!
流行らないかな、パーペキ…
いちおう確認のため、中心まで火がとおっているか真っ二つ
にズドンとカット。このように中心までローズピンクに。
余熱で放置二時間が利いてます。
くいちぎった部分を切り取って、きれいにスライスすればちょっと小粋な
オードブルに変身。とつぜんのお客様にも喜ばれるおつまみに(かじった
ことはショナイで)。
えーさてさて、今回も自己満足のはてに大成功でおわる
再現クッキングでありますが、一言で今回の「ルフィの骨付き肉」の
お味を表現するならばずばり「まるかじりのローストビーフ」
のお味でした。
フライパンひとつで、激安の牛肉で、そこそこ美味しく見た目も楽しく
できるこのレシピ。みなさんもおひまなら試してみては?
(ルフィの骨付き肉参考予算) 安い輸入牛肉(もも)ローストビーフ用500g ¥900ぐらい 骨付きチキンパック (骨だけ使用) ¥300ぐらい 全部で¥1200ぐらいでできます(塩、胡椒、にんにく代のぞく)