食欲の秋です。
今回はひとつ本能のままに、欲望のままに
むさぼりたくなるメニューを再現しようじゃありませんか。
そう、憧れのマンガ肉です。
あの大きな塊の、骨付きのやつを!
とはいえ、このマンガ肉なんですが、世代によって
憧れのマンガ肉はそれぞれに異なると思いませんか?
たとえばアラフォー以上の世代ならコレとか……
これとか……
憧れでしたねえ。マンモス肉をくらいながらサル酒をかっくらう
ゴンのとうちゃん(画像はゴンですが)。ボンレスハムを一気食いする
女海賊のドーラ(食いちぎった肉によだれが糸ひくシーンがトラウマ)。
どれも子供心に味を想像したもんです。
さてさて、そんな憧れのマンガ肉。昨今のヤング世代ではなんといってもこの作品にでてくるコレが憧れなのだとか。
いわずと知れた、コミックス累計売上げ6000万部突破の大人気作品。
主人公ルフィの大好物は肉。それもマンガ肉界でもっとも基本的なスタイルとされる「骨付き塊タイプ」です。
作品中、あらゆる食事シーンで、ルフィはうまそうに骨付き肉を
むさぼり喰います。いつしかワンピース、肉で検索するとさまざまな
関連画像があふれるようにもなり、ついには数年前、こんな本も……
(集英社 『海の一流料理人 サンジの満腹ごはん』)
とにかく飯のシーンがうまそうなので、それなら作品の料理本を
作ってしまおうと製作されたこのムック。発売当時、入手困難な
ほど大人気でした。もちろんその中では憧れのこのレシピも……
フードスタイリスト界のカリスマ、飯島奈美氏による珠玉のレシピは
美しく、仕上がりも味わいも秀逸。しかし、こちらのルフィのお肉…
…ひき肉なんですわ(泣)。いえ、絶対おいしいはずです、これはこれで。
でもやっぱり、なんつーか、この……やっぱマンガ肉は「塊」ではっ?
というわけで前おきが長くなりましたが今回の再現クッキング、
「塊」の迫力にこだわったマンガ肉「ルフィの骨付き肉」を再現します。
まずは主な材料、以下これだけです。
メインの塊肉。オーストラリア産牛もも赤身879円なり。関東ローカルでは
おなじみの肉の激安チェーン、ハナマサにて購入。おおざっぱにいって
約500グラム(本当はちょっと足りてませんが)。さすがに一キロは喰え
ないので……それでもけっこうデカいです。
そしてなぜか骨付きチキンのパック。これはわかりますね、
骨パーツとして使います。肉部分はていねいにとります。
生で買いたかったんですがハナマサのおばちゃんいわく
「骨付きは12月しか出ないの。クリスマス用なのよー」。
さあ、準備はととのいました。味付けはシンプルに塩、胡椒、
ニンニクのみ。これこそワイルドな男の塊肉、マンガ肉に
ふさわしい味付けでしょう。
それでは料理のはじまりはじまり。