須藤凛々花だけじゃない! 仲根かすみ、飯田圭織、リア・ディゾンなどなど…実はそう珍しいことではなかった!? ファンを仰天、唖然、失望させた【アイドルの突然結婚報告】騒動5選!!

 先のAKB選抜総選挙で、前代未聞の「結婚宣言」をして、物議を醸すことになったNMB48の須藤凛々花(20)。自身の著書よろしく、あえて「人生を危険にさらせ!」(念のため触れておくと、これは彼女が尊敬してやまない偉大なる哲学者・ニーチェの格言)を地でいく展開になったわけで、さらに、“アイドル界No.1の腕前”で知られる麻雀でたとえると、ギャンブル映画稀代の傑作『麻雀放浪記』の中の「死んだヤツは負けよ」といった名ゼリフを想起したりも(笑)。とはいえ、アイドルとしては完全アウトで掟破りに思える今回の行為、実は、過去の歴史を振り返ると、似たケースがいくつもあるのはアイドルファンなら知る人ぞ知る話。ここでは主なソレ系の歴史的騒動を順に挙げていくことにして――。

ケース1 仲根かすみ、ラスト写真集イベント直後の結婚発表

 元・ねずみっ子クラブのメンバーにして、深田恭子や加藤あいらと堀越学園で同級生の間柄、“花の82年(生まれ)組”として、グラビア、女優、バラエティで大活躍。とりわけ、肉感的なボディが支持を集めたグラビア仕事の総仕上げとなるラスト写真集『SHIZUKU 雫』(2005年12月発売)が話題を呼び、12月9日に700人限定の(!)発売記念イベントが行われたが、その2日後の12月11日、福岡ソフトバンクホークスのエースピッチャーの和田毅と結婚を発表。そして、引退。イベント開催の9日は金曜日で、「なぜ、土日じゃないのか?」と一部ファンから疑問の声も上がっていたが、結論としては、婚姻の諸々の手続き、作業で週末は忙しかったということで(苦笑)。700人限定という謳い文句も、「とりあえず最後に呼べるだけ呼んでおこう、買ってもらおう」という、なんとも、あ●●い魂胆なのだった(と言われても仕方ない)。

ケース2 飯田圭織、2年連続悪夢の(笑)バスツアー

 2007年7月7日に行われたファンとの日帰りバスツアー。ハロプロ演歌歌手の前田有紀とのジョイント・ツアーで、前年に続いて2度目。「昼食のおかずのウインナーが一人1本だった」「ウーロン茶の1.5lのペットボトルは8人で1本だった」など、その時点ですでに半ば伝説と化していたが、なんと、バスツアーの前日の6日に「飯田圭織、元バンドメンバーと結婚、妊娠」の報道がなされ、参加予定のファンは度肝を抜かれることに。すでに1万9千円の旅行代金を払っていたため、ほぼ全員参加したといわれるが、ツアー中は「おめでとう」の声も飛び交う中、多くのファンが複雑な表情を隠し切れなかった異色のファン・イベントとなった。

ケース3 リア・ディゾン、衝撃のツアー最終日デキ婚発表

 2006年から2008年にかけて、“グラビア界の黒船”の形容で一大ブレイクを果たした彼女。歌手活動も順調で、オリコントップ10ヒットを連発するなど、アーティスト路線としての歩みにも注目が集まっていたが、2008年10月14日、全国ツアー最終日のステージで、結婚と妊娠(4か月)の事実を発表。「お腹に赤ちゃんがいます。しばらくお休みしますが、復帰します。がんばりますので、応援よろしくお願いします」と涙の訴えも、ファンがすべてを受け入れるにはコトがあまりに大きすぎた(笑)。その後、表舞台の一線に返り咲くことはなく……。周知のように、結婚相手のスタイリストのBunとは、わずか2年2か月後の2010年12月に離婚。

ケース4 山本梓、ラスト写真集発売直後に結婚

 2000年代初めから、熊田曜子や小倉優子、若槻千夏らとともにグラドル・ブームを牽引。バラエティやドラマ、CMでも活躍し、2014年2月、1年ぶりにしてラスト作となる写真集『AZU FINAL』の発売で話題を呼んだが、1月28日にシンガポール在住の実業家と結婚。結婚に先がけ、発売が1月に前倒しされ、リリース直後の売り上げは知名度と人気にあわせそれなりだったとも伝えられるが、結婚報道後は、当然のごとく伸び悩む結果に……。

ケース5 京本有加、DVD発売記念イベント2日後に結婚発表

 グラビアのほか、腐男塾や中野風女シスターズの一員として活動した彼女。2016年7月2日、ラストならぬ最新DVD『雪肌抄』の発売記念イベントが開催されるも、その2日後の4日、自身のブログで、結婚することを発表。当初は主婦業と並行しての活動を示唆していたが、今年3月をもって引退へ。

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 そんなわけで、アイドル史に残る結婚絡みの騒動を順に見てきたが、最後にやはり、忘れてならないのが、その原点とも呼べる(笑)、おニャン子クラブ・高井麻巳子と作詞家・秋元康の一件だろう。1987年4月のグループ卒業後もソロとして順調な歩みを見せ、翌年4月29日にファンクラブ結成記念コンサート『Single’s』を開催。ところが、それからわずか24日後の5月23日に結婚。引退。彼女にとってそのコンサートは、最後の1か月のシングル・ライフを確認、謳歌する意味合いだったってことか。まあ、29年も前のことなので、もはやどうでもいい過去の話だが、くだんの須藤の騒動における彼の一連の言動(「彼女なりの苦渋の選択」「正直な人」など)を目の当たりにして、「当時もそう思ってたのか?」とツッコミを入れたおニャン子世代のアラフィフ男子は結構な人数いたことだろう――。

 最後の最後に。写真集にしろ、DVDにしろ、ラスト・リリースが謳われた際は、ファンとしては注意が肝要ということで。

(文・織田祐二)

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