【山岸楓から改名し活躍中!七川楓ロングインタビュー】「ちょいブスグラドル」はなにかいいフレーズはないかと思って、ツイッターのプロフィール欄に載せたんですけど。周りでそう思ってても、なかなか言えないと思うので(苦笑) その3

今年6月より、山岸楓から七川楓に改名し活躍中の彼女。
現在の活動やいままでの人生を振り返るロングインタビュー!
いったいどんなお話がきけるのでしょうか?(全4回 その3)

がんばりすぎちゃって……(苦笑)。自分の中で限界突破しちゃったんです

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── そうして、専門学校に進むわけですね。そこではブライダル関係の勉強をされたという。

七川  結婚式のお仕事ですね。

── ブライダルの仕事はグラドルさんでも何人か経験者いるはずですが、けっこう、いや、かなり大変なんですよね。

七川  大変でした。いや、学校時代は本当にやりたいことだったので楽しかったんですけど。そのためにもバイトをがんばってね。ですけど、実際就職して働いてみたら……。

── 想定していたことと現実の開きが?

七川  そうですそうです。

── “好き”と“仕事”の兼ね合いですね。

七川  要は、がんばりすぎちゃって……(苦笑)。自分の中で限界突破しちゃったんです。

── そのへんは現在まで繋がってることなんじゃ?

七川  ハハハ! そうかも。

── やるとなったら、とことんどこまでも……。

七川  そうですね(笑)。フフフ。

── あらためて振り返っていただくと、どういう部分が大変? 仕事に縛られる拘束時間とか……。

七川  やることがありすぎてパンク、でも自分でやらなきゃいけないから、一生懸命やって。責任がすごくて……、なんだろう? 結婚式ってやっぱり一生に一度のものなので、プレッシャーもありつつ、自分の能力の愚かさにも気づいて。“やんなきゃいけない!”とか溜め込みすぎちゃって。気持ちを吐く場所がなくなっちゃったんです。

── 同僚さんとかって、何人ぐらいいたんですか?

七川  同期が9人いて、でも、ワタシだけ1人違う店舗だったんです。そのほかの8人は同じ店舗で。

── なんかおかしな振り分けですが。楓さんが1人、特に仕事ができるからという?

七川  いや、わかんないんです。人事部の人の判断だったと思うんですけど。なんで、1人で黙々とやっていた感じで。

── 自分の中で“ここまではやんなきゃいけない”ってハードルがどんどん上がっていったという?

七川  衣装の仕事だったんですけど、家に帰ってもたくさん仕事があって、それでパンクしちゃったんです。食べる時間も忘れちゃうみたいな(苦笑)。

── それは気持ち的にもかなり追い込まれていた状況ですよね。

七川  そうだと思います(苦笑)。

── そういうハードな中で仕事を続けていって……。

七川  そうです。で、そこで、ちょっと……(苦笑)。

── なにか転機が?

七川  倒れちゃって……。

── ああ、パンクの意味はそういうことで。

七川  最終的に倒れたんですけど……、その前から朝起きても起き上がれない。金縛りみたいになっちゃって。でも腕の先の部分は動いたので、ケータイでお母さんに連絡して。同じ千葉県内だったのですぐに来てくれたんですけど、それでも体が動かなくて、救急車呼んでもらって。そしたら、鬱病になってたらしくて……。

── 自分ではまったく気づかないうちに……。

七川  そうなんです。

── そういう場合、おうおうにして周りも気づかないって言いますもんね。“ああ、変わらずいつもどおりにがんばってるから”っていう。

七川  ワタシ的には“もう新郎新婦のために幸せにできない”とかすごい思って(苦笑)。“ワタシはダメだあ~”とか思っちゃってたんですね。

── 行くところまで行っちゃったというか。

七川  “ワタシには笑顔しかできない”って。笑顔だけはいつも先輩たちに誉められていたので……(苦笑)。

── ああ、ああ。その笑顔の裏ではものすごいストレスやプレッシャーや葛藤があったわけですね。

七川  ハイ(苦笑)。うーん、いけないことなんですけど、“ここから誰か後ろから背中を押して、これでケガしちゃったらいいなあ”とか。そこまで考えたこともあって。

── ネガティヴにどんどん思考が……。

七川  毎日がんばってやって、その繰り返しだったんです。朝が毎回憂鬱だった。

── 完全に負のスパイラルですよね。

七川  高校の3年間バイトをしてお金を貯めて、専門学生もやって、やっと就職できたのに、これじゃあダメだって。がんばらなきゃいけないとか思ったんですけど、ダメでしたね。

── そこから入院して?

七川  「仕事はやめなさい」ってなって、やめたんですけど。それが仕事を始めて半年ぐらいの12月ぐらいで。そこからすぐにバイトを始めたんです、短期のやつを。

── 全然休まずに?

七川  本当は家でゆっくりしてなきゃいけないんですけど、一人暮らしで稼がなきゃいけないっていう。そのときはちょっと実家のほうでも事情があって……。

── 心身キツい中、完全に最悪の状況という。にしても楓さんにそんな過去があったとは……。その気持ちの強さはどこから来るんですかね?

七川  仕事人間……なんです(苦笑)。(しみじみと)やってましたねえ。

── ラーメン屋のバイトの14連勤という話もそうですが、いまのお仕事も含め、気質的に一貫して仕事人間というのは当たってそうですね。

七川  フフフ。