【大川成美活動10周年インタビュー】「1日警察署長みたいなのをやらせてもらえるから、地元のお祭りの七夕クイーンに出たんです」その1

もう飽きてました。毎日同じ仕事をしていることに(笑)。

── えーと、七夕クイーンを受けるとき、いや、グランプリを獲得したあとでもいいんですが、その頃、芸能界への憧れは?

大川 いや、なかったですね。元々、フツーに憧れはあって、小学生の頃からダンスを習ったりもしていたんですけど、やっぱり就職しちゃったしっていう。

── 受かったら一日署長もできるし、地元の伝統的なお祭りだしっていうシンプルな動機で。

大川 「とりあえず」って感じですよね。で、そうしたら受かって(苦笑)。

── 審査はどんな内容のことをやったんですか?

大川 最初に面接があって。3対1みたいな。で、本大会はライブとかやるような大きなホールでやって、あのときは何人ぐらい出たのかなあ。30人とか40人ぐらいいて。みんな浴衣を着て、スピーチをするんです。フツーにミスコンですよね。自己紹介をして、ダンス踊る人がいたり、習字を披露したり。

── 自己アピールの場ですよね。

大川 市長さんとか審査員の方々がポイントを持っていて、誰が選ばれるかわからない。本当に『M-1』とかと一緒です(笑)。

── で、見事グランプリに選ばれたという。

大川 そういう流れです(笑)。

── 念願の一日署長も務めて。ただ、それキッカケでは芸能界への思いには繋がらず……。

大川 そうなんですね。七夕クイーンがどうとかじゃなくて。ワタシ、就職してからは週末は毎週のように東京に遊びに来てたんです。

── 土日は決まって休みですからね。

大川 そうなんです。そういう中でスカウトされて。

── 確かに地元の七夕クイーンとは、リアルさやインパクトは違いますね(笑)。

大川 ちょくちょくスカウトされてて。でもやっぱり怖いじゃないですか。

── なんだかんだ怪しいですからね。

大川 調べたら、そっち系のやつだったりとか。そういうのも多かったんで、知らないふりをしたりもしていたんですけど、あるタイミングで「写真を送ってくれ」って言われて。そうして、社長直々に連絡をくれまして。一回面接したら、「どうしてもやってほしい」ってことになって、ウチの親に頭を下げに来たんです。で、そこまで言ってくれるのならってことで、お父さんが許してくれて。

── せっかくいい就職をしたのに、そこは案外あっさりと?

大川 ワタシが元々、小学生の頃からやりたかったっていうのは知っていたから。

── 安定した仕事への未練は?

大川 もう飽きてました(苦笑)。

── ハハハ。平穏な日常に……。

大川 毎日同じ仕事をしていることに(笑)。

インタビューの続きは明日公開!

(取材&文・織田祐二)