【大川成美活動10周年インタビュー】「振り返ってみて、どっちがよかったか? 芸能界って正解がない世界じゃないですかー、正直。そこはずっと悩んだ部分ではありますね」その3

エロス覚醒 快感 初体験 大川成美

人間関係なんですよね。ワタシ、たぶんずっと縦社会で生きてきたから

── 最近はいろんな考え方の子が出てきていて、たとえば、紙媒体オンリーの子とか……。

大川 ああ、最近はそういう方もいますよね。

── 大川さんの作品って、じっくり見られる映像が多いような? ご自身的に見せ方の限界とかは考えているんですか?

大川 もう、いまが限界ですね(笑)。

── ハハハ。やはり(苦笑)。

大川 いろいろ細かい部分もあるんですけど。うーん、それこそ事務所にいたときに守ってもらってる感がまったくなかったんですね。

── 撮影時にマネージャーさんがソッポを向いちゃったり?

大川 まったくいなかったり(笑)。だからこれは自分で自分を守らなきゃダメだって思って。そこからフリーになるって決めたんですよ。ハハハ。

── かなり葛藤の経緯も?(苦笑)。

大川 そこで「いやだ」とか言ったら、事務所の責任になるのかな? とか考えると、がんばるしかなくなるんですよね。

── どんどん自分を追い込んでいって……。

大川 ああ……。たとえば、ほかの事務所さんから呼ばれたこともあったんですね。けど、なんだろう。よくも悪くも変えられないんですよ。

── 一つのとこで長く続けていきたいという。

大川 そうそう(笑)。コロコロ変えるっていうのは、新しい場にも行けるけど、メリットデメリット両方あるじゃないですか。いままでなかった仕事がこっちにはあるかもしれないっていうメリットはあるかもしれないけど……。人間関係なんですよね。ワタシ、たぶんずっと縦社会で生きてきたから。

── バリバリの体育会系ですからね。

大川 信頼しきれてなかったけど、社長がいたから、ワタシは芸能をできたから。親に頭下げてくれたっていうのもあったから。それで入ったしっていうのもあったんで、裏切れなかったっていうのが正直なところで。

── そのあたり相当悩まれたわけですね。

大川 やっぱり移ってった子もいて、そのせいで売れ始めた子もいたんですね。自分はそれができなかったから。振り返ってみて、どっちがよかったか? 芸能界って正解がない世界じゃないですかー、正直。そこはずっと悩んだ部分ではありますね。

── ハタから見たら、ポンポンポンって仕事を着実にこなしてきてる印象もある中……。

大川 そうそうそう(笑)。いろいろあった中で、同じ仕事にずっと呼んでいただけたっていう流れもあって、そういう意味では……。

── 結果的に正解だったと思いたいですが(笑)。

大川 ああ、ああ(笑)。

── 以前、明石家さんまさんが言ってたんですが、「ひとつの番組を長く続けることは大事やけど、番組の中身やコーナーがコロコロ変わってるようではアカン」っていう。

大川 さんまさんの番組は長く続いてますよね。

── 『さんま御殿』にしろ『恋のから騒ぎ』にしろ『お笑い向上委員会』にしろ、基本のトーク・スタイルは変わらないという。ブレずに。

大川 決めたことを長くブレずにやってきたという意味では、ちょっとだけ自負もあります(笑)。

インタビューの続きは明日公開!

(取材&文・織田祐二)