勉強は……、いや、最初は本当に頭よかったんですよ(笑)
── とりあえず、胸のほうじゃなくてよかった……という?(笑)。練習はどれぐらいやってたんですか? 一番多くやったときで……。
七川 えーっ!? どのぐらいやったんだろう。あんまり憶えてない(笑)。
── 記憶がないほど練習漬け?(笑)。
七川 夢中になりすぎて(苦笑)。暗くなったらやめてましたけど。
── なんとも原始的な(笑)。
七川 暗くなっても球が見えたらやってましたね。壁打ちとか。
── 中学じゃ、照明とかはガッツリはないですよね。
七川 ないですないです(笑)。
── 夢中になったらとことんやるタイプというのはわかりました(笑)。ちなみに千葉県の地元って、どんな感じの場所でした? 都会のほうか田舎のほうか……。
七川 田舎ですね。船橋(市)の隣ではあるんですけど。
── あのあたりの町は、それなりに人口いるんじゃ?
七川 いやー、田舎ですよ。船橋と比べたら全然田舎。
── ハハハ!
七川 船橋がヤバいんで(笑)。
── 「ヤバい」んですね(苦笑)。駅からはじゃあ、ちょっと離れた……?
七川 駅まで行くのにバスで30分とか。
── ああ、北海道出身の自分はよーくわかる距離感です(笑)。
七川 ですよね。フフフ。
── 自然は好きですか?
七川 ハイ。山とかよく登ってました(笑)。
── 標高何メートルぐらいの山?
七川 えっ! ちょっとわかんないですー(笑)。あそこ、なんなんだろう(苦笑)。たぶん、誰かのウチの山なんです。
── 田舎あるあるですね。「あの山は〇〇さんとこの山」っていう(笑)。
七川 そこをみんなで登ってました。
── 山菜採ったりとか?
七川 いや、採ってないです。鬼ごっこをしてました(笑)。
── なかなかスケールのデカい鬼ごっこ(笑)。
七川 ハハハ。そうなんです(苦笑)。
── ここまでお話聞いてきて、部活から鬼ごっこまで(笑)活動的な楓さんの原点が垣間見えましたが、じゃあ、勉強のほうは?
七川 勉強は……、いや、最初は本当に頭よかったんですよ(笑)。
── ああ、ああ。
七川 本当ですよー!(笑)。
── いや、信じてますよ(苦笑)。最初って中1ぐらい? 中間テストとか期末テストとか……。
七川 フフフ。中間とか期末はフツーに点数取っていたんです。赤点は取っていない(苦笑)。
── 赤点は……(笑)。
七川 ソフトテニスができなくなって、高校に向けて勉強していたんですけど。行きたいところに行けてたんです。なんですけど、急に勉強しなくなって……。
── なにか深い事情が?
七川 ちょっといろいろあったんです。ちょっといろいろ……(苦笑)。そういう中で資格を取れる高校を見つけたんです。レベル的に下になっちゃうんですけど。
── 商業関係?
七川 介護とかそういう資格なんです。
── エッセンシャル・ワーカーですね。
七川 パソコンの情報処理とかいくつかからコースを選べる高校で。めっちゃいいと思って。高校通いながら資格取れるんだあって思って、そっちにしたんです。
── 入学はしたんですね。
七川 そうなんです。そしたら、2年生からコース選べるんですけど、パソコンを志望したら、タイピングすると思わなくて。なにも練習せずに受けたらダメで。
── 楓さんのお家にパソコンは?
七川 なかったんです。で、いきなりタイピングってなって……。
── 経験者じゃないと、ちょっと無理という。
七川 それで2年生からのコースは普通のコースになっちゃって。資格の取れないフツーの勉強を。
── それって、一種の挫折?
七川 そうなんです。